伊藤 英昭の不動産投資コラム

シリーズ連載: 伊東英昭氏の不動産投資コラム

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

vol.13 マンションと高級車

img13_1地価上昇、下げ止まり、最近では企業業績の回復に伴う都心回帰やAクラスビルの賃料上昇など、不動産に関するポジティブな話題が多い。だが実は不動産は下がり続けることも、上がり続けることもなく、一定のレンジ(上げ下げの幅)の中で動いているのである。
不動産投資市場は今が「買い」か?
この不動産ブームに乗り遅れまいと焦っている人も多いかと思うが、何も焦る必要はない。年々低くなってきた利回り、金利動向、賃料動向、不動産の需給バランス、等々、冷静な目でみると、不動産投資市場全体では、不動産も株と同じように今は一旦「利益確定売り」という判断も重要である。
今後の不動産投資はより一層の物件選別の目が必要となる。場合によっては、周りに踊らされず不動産投資は休憩し、しばらくの間不動産マーケットを静観する。ということもあっていいのではないかと思う。
株も不動産も買いたい人が多ければ価格は上昇し、買いたい人が少なくなれば価格は下落する。
今は、個人、法人、不動産会社、ファンドなど不動産を買いたい人が多く、金融機関も不動産に多くの資金を供給している。みんなが買っているから、銀行がお金を貸してくれるから「買い」という考えも間違ってはいないが、買いたい人がたくさんいるうちに、金融機関が資金を供給してくれているうちに「売る」これも投資の観点で考えると非常に重要である。世の中が熱いときほど冷静に一歩引いて考えてみよう。

では、住宅は今が買いどき?これも金利動向や需給関係と密接な関係をもっているが、住宅は極論「買いたいときが買いどき」である。
住宅価格が今後どうなるか、また借りるより買ったほうが得か、などいろんな要素があるにせよ、金利が高かろうと低かろうと、みんな実は買いたいときに買っているのだ。車を買うときと同じ。買いたいときに買いたい車を買う。そこには今後の自動車マーケットも自動車価格も関係ない。損か得かを考えれば車なんて買えない、経済合理性だけを考えれば特に都心部であればあるほど車をもって得することはない。車と住宅、特にマンションは性格が似ている。
その2つの違いは、動くか、動かないかだと思う。マンションは動かない高級車である。車は新車のときが一番高く、使用とともに年々減価し価格は下がっていく。説明するまでもなく至極あたりまえの理屈だ。マンション(建物)も車と一緒で年々減価する。
ただし、不動産という名のとおり、不動なので、立地というプレミアムがつき、価格が上昇することもある。これが唯一の違いではないだろうか。

マンションと車は「欲しいときが買いどき」と思うが如何だろうか。

【このコラムの著者】

伊藤 英昭

ナレッジバンク株式会社 代表取締役
CPC認定者・FP協会認定講師/一級ファイナンシャルプランニング技能士/宅地建物取引主任者/不動産コンサルティング技能登録者

■略歴
昭和44年 青森県出身
平成6年
公認会計士・税理士、山田淳一郎事務所(現税理士法人山田&パートナーズ)入所後、グループ会社である株式会社ユーマック(現TFP不動産コンサルティング)に出向。
おもに土地資産家に対する相続対策、底地借地の権利調整、物納、不動産投資、収用に伴う行政との交渉、買換え、土地活用、空室相談、固定資産税の軽減など、土地資産家の持つ、ありとあらゆる問題解決のコンサルティングを行う。また日本特有の借地、底地の問題に着目し、底地専門に投資する私募ファンドの組成に携わり、ファンドマネージャーの一員として1年間に13%の高配当を実現。 コンサルティング業務の傍ら、中立公正な不動産知識情報を配信するサイト「ホームナレッジ」を作成、運営し、コンテンツの内容が評価され多くのポータルサイトにコンテンツを提供する。 実務経験を生かし、FPの講師や金融機関・不動産会社などに対するコンサルティングセミナーや勉強会を数多くこなした。 平成14年同社取締役就任、平成16年8月同社退社平成16年11月ナレッジバンク株式会社を設立、代表取締役に就任

■講演
りそな銀行、埼玉りそな銀行、三井住友銀行、野村證券、いちよし証券、東京海上火災保険、積水ハウス、兵庫県宅建協会、日税不動産、NPO法人日本地主家主協会 など

■著書
大和證券資産管理読本、税会計法務の羅針盤(大蔵財務協会)共著、FPマニュアル96~98年(きんざい)共著 など

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