田中圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: 答えは現地にあり!現地取材レポート

HOME'S不動産投資コラム

【第4回】 現地取材レポート ~カンボジア プノンペン編~

※写真1:プノンペン中心地 撮影2016年10月

皆様、こんにちは。
エイリックの田中です。今回は現地取材レポートをお届けします。

2016年10月に弊社にて4日間、デベロッパーならびに日系企業様に招待されてプノンペンに行ってきました。私自身は4回目のプノンペンですが、前回から約1年。あまりの変貌ぶりに非常に驚いた次第です。
今回はそんなプノンペンの様子をお届けします。

まずはカンボジアという国を改めておさらいします。
皆様もご存知の通り、1970年代に内戦があり700万人以上と言われる方が犠牲になりました。今でもキリングフィールドなどでその悲惨な状況を見ることができます。

そんな悲しい歴史が前面に伝えられたせいか、日本ではカンボジアという国は危険な印象が強いかもしれません。しかし近年、それらを打ち破るかのように経済発展を遂げています。これは本当に現地に行ってみないとわからないとこrだと思います。
ちなみに私も最初にカンボジアを訪問したのが学生時代、だいたい2000年前後でしたが、その時はまだ高いビルなどはなく、これが首都?というような状態でした。しかし今は写真1をみても分かる通り、高いビルやコンドミニアムが建築されているような状況にまでなってきました。

それに合わせて経済成長も順調に発展しています。
図1をごらんください。

図1:カンボジア経済成長率推移(出展:世界銀行)

上記を見て分かる通り、リーマンショックを除けば平均して6-7%の経済成長を今も継続している状態です。また人口は1,500万人と他のASEAN諸国と比べても少ないですが、人口に対しての生産人口が約600万人以上と非常に綺麗な人口ピラミッドを築いています(図2)。

図2:カンボジア人口ピラミッド
(出展:http://www.census.gov/population/international/

まさに発展途上国という名にふさわしい国ではありますが、問題ももちろんあります。

それはインフラと汚職問題。

カンボジアはまさに内戦で国が一度崩壊しかけたことがあります。
首都プノンペンに地雷はありませんが、それでもカンボジア各地に地雷源が存在しているのが実情です。そのため、インフラ(特に道路や電気等)は残念ながらまだまだこれからという状態です。
そして、政府の汚職問題。これも一概に言えませんが(現在汚職撲滅運動が非常に激しくなってきているため)、とはいえまだまだアンダーテーブルな部分があるのも事実。特に地方に行けば行くほど、汚職度合いが高いとも言われています。

そんなカンボジアですが、私個人がこの国の最大のメリットと言えることは何か?
それは、「アメリカドル経済圏」であるということでしょう。

この国には自国通貨の「リエル」は確かに存在します。しかし市中で流通しているのはアメリカドルが主流です。これは町のカフェでも公共機関でもアメリカドルが使えます。と言いますか、リエルだと逆に観光の外国人はほとんど使う機会がありません(お釣りはアメリカドルではなく、リエルで帰ってきてしまうのが難点ですが・・・)

当然ながら不動産購入のお金もアメリカドルですし、家賃も外国人向け、富裕層向けの物件を購入するとアメリカドルで入ってきます。
昨今の円相場の振れ幅が大きすぎることを鑑みると、資産分散としてのカンボジアの不動産価値は非常に高いと思っています。

さて、前置きが長くなりました。
本題の現地レポートですが、カンボジアでは銀行でもアメリカドルで定期預金ができます(私も実は定期預金をしています)。その銀行預金の状況や不動産の視察の内容を書いていきたいと思います。

■カンボジア銀行預金の実態

下記の図をご覧ください。
現地の銀行の一つである、プノンペン商業銀行の定期預金レートです。

図3:カンボジア銀行の定期預金料率
(出展:プノンペン商業銀行ホームページ(2016年12月時点))

まずは「日本語」というのが嬉しいですね。ちなみにこの銀行はジャパンデスクもあり、現地には日本人の方もいらっしゃいます。
この利率はアメリカドルでの定期預金料率です。60ヶ月、つまり5年定期に預けると年率7.3%です。日本だと考えられないですね。

一例としてわかりやすいことと、私が預けている銀行なのでプノンペン商業銀行を出していますが、他の銀行でも似たようなレートでやっています。ただ、プノンペン商業銀行にはネットバンキングのシステムがないので、現地に行かないとお金が受け取れない、送金できないという不便さがあります。
ネットバンキングを利用するならばアクレダ銀行などが良いかと思います。

■カンボジア不動産の実態

とある日系企業が展開する物件のモデルルームを訪問させてもらいました。
写真を見てもらっても分かる通り、はっきり言って、日本と遜色ないレベルでの内装ですし、仕上げが非常に綺麗なのがびっくりしました。

写真2:Bodaiju Residence モデルルーム 1 撮影2016年10月

写真3 :Bodaiju Residence モデルルーム 2 撮影2016年10月

また、この物件以外にも建築中の物件にヘルメットをかぶり、現地デベロッパー社長の案内で見させてもらいました。
まだまだこれからというところもありますが、確実に建築がされていました。工事の遅れが新興国の場合不安ではありますが、そういったこともなく、つつがなく進んでいるのを見ることができました。

写真4 建築中の物件写真 撮影2016年10月

現地の不動産会社、デベロッパー、そして銀行、弁護士事務所などを訪問してその力強さとパワーをもらった取材となりました。
現地でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。

最後にカンボジア人のパワーを感じる場所ができた、とのことで現地の方にご紹介していただいたのがプノンペンにあるクラブです。
数年前には存在せず、またローカルの人間のエンターテイメントもそんなに多くなかったこの街にクラブができていたので行ってみました。

写真5 : クラブで踊るカンボジア人 撮影2016年10月

シンガポールやタイなどであれば十分理解できますが、このカンボジアでもクラブができて、しかもカンボジアの若者が集まっているということで衝撃でした。これからという国ではあるものの、着実に成長を遂げて、クラブで踊っている若者を見ると、この国の未来は明るいと信じたいです。

まだまだ発展途上ではあるものの、着実に成長を見せているカンボジア。
日本からも直行便が2016年9月からANAが就航しました。
より身近になったカンボジアにぜひ足を運んでみてください。

【このコラムの著者】

田中圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

他のコラム著者も見てみる

不動産投資家によっても違いは様々。
HOME'Sが厳選した不動産投資家や専門家のコラムから色々な不動産投資スタイルを吸収してライバルに差をつけよう!

橋本秋人

シリーズ連載: 実践派コンサルタントが見たFP的不動産投資事情

最新コラム: 【自己紹介】会社員→サラリーマン大家→早期退職→独立への道

HOME'S PRESS

シリーズ連載: HOME'S PRESS編集部

最新コラム: 新たに始まる「住宅ストック循環支援事業」は特色のある制度に

佐藤益弘

シリーズ連載: 不動産投資を始める前に知っておきたいこと・始めた後に確認したいこと

最新コラム: 中古マンションが新築マンションを供給数で逆転! 変化し出したマンション市場

菅井敏之

シリーズ連載: 誰も教えてくれなかった「銀行」~その傾向と対策~

最新コラム: 【第四回】必ず行っておきたい、銀行との「コミュニケーション」

HOME'S不動産投資フェア 事務局

シリーズ連載: 2017/1/28 HOME'S不動産投資フェア出展企業インタビュー

各出展企業インタビュー記事はこちら

HOME'S マーケティング部 データ編集担当

シリーズ連載: ユーザーの本音から探る不動産投資

最新コラム: 将来性を秘めた街 『都心』エリア

鈴木 学

シリーズ連載: 海外不動産融資事情

最新コラム: 第五回:海外物件購入、日本で資金調達は可能か?

石渡 浩

シリーズ連載: 不動産投資に有益な融資を受けるための知識

最新コラム: 第4回 税引後キャッシュフロー偏重の盲点 銀行は決算書のここを見る(後編)

北野 琴奈

シリーズ連載: 今後はどうする?不動産投資と資産形成・運用の考え方

最新コラム: 海外不動産を活用した節税法の行方は?

猪俣淳

シリーズ連載: 猪俣淳の「不動産投資の正体」

最新コラム: 健美家の年間レポート2016が発表されました

右手 康登

シリーズ連載: CPM®流「相続・不動産経営 実践術」 右手 康登のコンサル「みぎからひだりへ」

最新コラム: 島国の中での常識 VS グローバルスタンダードを知ることの重要性

末永 照雄

シリーズ連載: 失敗しない不動産投資の法則

最新コラム: 稼げない土地の活用術「トランクルーム」

寺尾 恵介

シリーズ連載: 不動産投資の事業化計画

最新コラム: 12.【最終回】事業化のQ&A

伊藤 英昭

シリーズ連載: 伊東英昭氏の不動産投資コラム

最新コラム: vol.13 マンションと高級車

【第4回】 現地取材レポート ~カンボジア プノンペン編~。不動産投資家:田中圭介の連載コラム。不動産投資に関するプロの投資家によるノウハウや失敗談、リスクヘッジの情報が盛り沢山。中古マンションの投資、アパート経営の失敗、マンション投資の失敗やマンション経営の失敗など不安を解消する情報も掲載しています。不動産投資の節税やローン、融資などのお金に関する情報も。あなたの不動産投資にお役立てください【HOME'S不動産投資】