猪俣淳の不動産投資コラム

シリーズ連載: 猪俣淳の「不動産投資の正体」

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

熊本震災派遣レポート2

寝袋生活も二日目にしてもう、腰が痛くなってきました。避難所の皆さん、大変だと思います。

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二日目も大雨の中、震災建築物応急危険度判定の7つ道具をもって7時間半。ほとんど休憩を取らず22物件まわってきました。

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もっとも被害の大きかった益城町(ましきまち)にも。

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手前の崩壊した建物は、奥の無傷の賃貸マンションのオーナーさんの住まいです。

けが人が出なかったのと、マンションが助かったのが不幸中の幸いとおっしゃっていました。

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こちらのアパートは前震で半壊し、全員避難していたので本震でのパンケーキクラッシュによる人的被害が出ずに済んだそうです。

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断層のずれによって生じた地割れの延長線上にある建物ですから、より被害が大きかったと思われます。

この写真を撮った位置から振り返ると、

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こんな感じの築年数のアパートも倒壊を免れ

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こんな感じの貸家は無傷。

改めて、震災による被害は①平面計画②立面計画③重量バランス④構造⑤階数⑥接合部の状態⑦地盤⑧地震波の周波数といった要素が複雑に影響しあうということがわかります。

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耐震壁やブレースのない独立柱によって支えられたピロティ形式の建物は、かなり新しいRC建築でも相応の被害を受けます。

単位重量が、木造13に対してRC100ですから、重いんです。

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築40年の旧耐震物件でも無被害のものもあります。

重量鉄骨造で外壁が広い範囲で剥落している建物は

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裏にまわってブレースをチェックしてみると・・・

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錆びたまま何年も放っておいたのでしょう。(地震が原因でなく)完全に外れてしまってまったく用をなしていません。

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木造であれば、シロアリ被害で接合部の強度がゼロというものも被害の大きい古い物件では数多くみられました。

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高層マンションの避難階段の付け根がやはり腐食していて

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はずれてしまい、手で押すとぐらぐらするという現場も。
普段のメンテナンスや、

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設備も含め、建物の老朽化に対してまったく気にかけていないオーナーが結構いるんだなぁ・・ということを改めて感じました。

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・・・博物館に飾っておきたい。

【このコラムの著者】

猪俣淳

猪俣 淳(いのまた きよし)1961年生れ横須賀市出身
株式会社アセットビルド 代表取締役

不動産・建築分野で30年以上働き、不動産管理・不動産売買・建築・投資・金融・保険の各分野における26の資格を持ち、みずからも収益物件の購入・売却・運営・資本改善を行う実践不動産投資家。
著書に「不動産投資の正体」「誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略」(住宅新報社)など多数。
新聞・雑誌への寄稿(ビジネス専門誌・一般週刊誌・海外も含む業界誌)、年間70件を超える全国での講演活動、ラジオ・TVなどへの出演もある。
また、IREM-JAPAN(米国不動産管理協会日本支部)の理事を兼任し、日本で数人のファカルティ(講師)資格を持つ。
ブログ「不動産投資にまつわる100の話」(人気ブログランキング最高位1位)。

保有資格:
一級建築士・米国認定不動産投資顧問資格(CCIM)・米国認定不動産経営管理士(CPM)・同講師(ファカルティ)資格・同MPSA試験採点官(グレーダー)資格・不動産証券化協会認定マスター・不動産コンサルティングマスター・不動産アナリスト・日本FP協会認定AFP・ファイナンシャルプランニング技能士・相続アドバイザー・相続対策専門士・宅地建物取引主任者・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士・賃貸住宅査定主任者・震災建物応急危険判定士・住環境測定士補・防火管理者・貸金業務取扱主任者・損害保険リテール資格・生命保険募集人資格・ハウジングライフプランナー・住宅メンテナンス診断士・住宅インスペクター・事業承継スペシャリスト

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