猪俣淳の不動産投資コラム

シリーズ連載: 猪俣淳の「不動産投資の正体」

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

大学の都心回帰

神奈川大学がみなとみらい(MM21)地区に新キャンパスを開設するという発表をしました。

完成予定は2年後ということですから、もうあっという間です。

場所はここ。

あんぱんまんミュージアムのはす向かいですね。
良い場所です。

東横線白楽駅・東白楽駅利用の現キャンパス周辺はまだいいかもしれませんが、

平塚キャンパス周辺で学生向けのアパートをやっていらっしゃる大家さんにとっては死活問題かもしれません。

大学の都心回帰は、少子化の流れに伴う必然的な帰結だと思います。

1960年代初頭に施行された工業・工場等制限法によって我が国では都心の大規模キャンパス新設も40年以上抑制されていました。

同法が2002年に廃止されたことを受けて、先鞭をつけたのは、東洋大学。

2005年に文京区白山の本校舎に隣接する住宅展示場用地を取得して、埼玉県朝霞市のキャンパスを統合したことによって、

落ち込んでいた志願者数が回復しました。

同様に、
2006年:芝浦工大・共立女子大・工学院大学が
2007年:法政大・東京家政大・立正大
2008年:国士舘大・跡見学園女子大
と続々とキャンパスを都心に集約しています。

足立区などは、区を挙げて地方および都内からの大学の誘致を積極的に進めていますので、2006年以降、東京電機大・帝京科学大・東京未来大などが相次いでキャンパスを移転してきています。

北千住駅は今や東京駅よりも乗降客が多くなっているのはご存知でしょうか?

2015年の1日当たり乗降客は、乗り入れしているJR・メトロ・東武・つくばEX各社合わせて153万人(年間5億6千万人)。

新宿・渋谷・池袋・梅田・横浜に次いで、世界6位を誇ります(全部日本というのが凄いですが・・・)

移転されてしまう方のエリアが厳しくなるのは当然として、交通便のいいところへキャンパスが移転すると自宅から通う学生も増えると予想できますから、学生向けの入居者ニーズ自体が減るということも考えられます。

もちろん、逆張りで投資することだって選択肢としてありますし、間違いなく大家力は上がりますが、投資が修行(苦行?)になってしまっている方をときどき見かけたり、相談を受けたりします。

そういった意味でも、学生需要だけでなく様々な需要を発生させるファクターが多い都市部での不動産投資はそうではない地域に比べて運営がラクだといえます。

【このコラムの著者】

猪俣淳

猪俣 淳(いのまた きよし)1961年生れ横須賀市出身
株式会社アセットビルド 代表取締役

不動産・建築分野で30年以上働き、不動産管理・不動産売買・建築・投資・金融・保険の各分野における26の資格を持ち、みずからも収益物件の購入・売却・運営・資本改善を行う実践不動産投資家。
著書に「不動産投資の正体」「誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略」(住宅新報社)など多数。
新聞・雑誌への寄稿(ビジネス専門誌・一般週刊誌・海外も含む業界誌)、年間70件を超える全国での講演活動、ラジオ・TVなどへの出演もある。
また、IREM-JAPAN(米国不動産管理協会日本支部)の理事を兼任し、日本で数人のファカルティ(講師)資格を持つ。
ブログ「不動産投資にまつわる100の話」(人気ブログランキング最高位1位)。

保有資格:
一級建築士・米国認定不動産投資顧問資格(CCIM)・米国認定不動産経営管理士(CPM)・同講師(ファカルティ)資格・同MPSA試験採点官(グレーダー)資格・不動産証券化協会認定マスター・不動産コンサルティングマスター・不動産アナリスト・日本FP協会認定AFP・ファイナンシャルプランニング技能士・相続アドバイザー・相続対策専門士・宅地建物取引主任者・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士・賃貸住宅査定主任者・震災建物応急危険判定士・住環境測定士補・防火管理者・貸金業務取扱主任者・損害保険リテール資格・生命保険募集人資格・ハウジングライフプランナー・住宅メンテナンス診断士・住宅インスペクター・事業承継スペシャリスト

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