鈴木 学の不動産投資コラム

シリーズ連載: 海外不動産融資事情

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

第十一回:ローンコンサルの賢い使い方

これまでのコラムでも何度か書いてますが、日本在住者が海外の物件を融資ひいて買う際には、現地の銀行に直接持ち込みではなく、銀行とバイヤーの間に立って書類のやりとりをしてくれる専門家「ローンコンサルタント」(=ローンアドバイザー、モーゲージブローカーともいう)を通すのが一般的です。

ローンコンサルタントの多くは、成果報酬モデルで働いています。融資の内諾が取れれば、銀行から紹介料収入が得られるので、我々バイヤーからお金を取ることは基本ありません。彼らは書類の書き方や必要書類を丁寧に教えてくれる上に費用もかからないので有り難い存在ですね。

ローンコンサルタントは一般的に、不動産仲介業者から紹介されることが多いですが、Webで自分で探すこともできます。英米圏の場合、各国にローンコンサルタントの協会や専門家集団があって、多くはそこに属して活動しています。

例)カナダのローン専門家集団Jencor Mortgage
www.jencormortgage.com

最近では、複数の国で融資付けを支援するグローバルな会社も出てきています。余談ですが私は数日前、ドイツに本拠を置く会社経由で、アメリカ不動産の融資づけ申込をしたばかり。

ドイツ本拠のローンコンサルタント(アメリカ融資対応、各国語相談可)
http://www.paul-international.net/

私はいくつかの国で、結構な数のローンコンサルタントを使ってきました。その経験からいうと、

もし可能なら、日本人か、日本在住経験のある外国人コンサルに頼むのがベスト

彼らとは日本語でやりとりできて便利な上に、日本の税務や商習慣などをある程度理解しているので話が早いです。私は英語はじめ外国語に不自由しませんが、それでも日本人のローンコンサルがいれば、その方を選びますね。都市によっては日本人が居ない代わりに、日本語対応できる韓国人、中国人コンサルが居るケースもあります。

日本人コンサルがいなければ、国際経験のあるコンサルに頼むのが良い。

日本人の提出する資料を使って海外の銀行融資審査を通す能力は、個人差があります。地味ながら鍵を握るのが、「異文化に対する許容能力や理解力」。

たとえばの話、英語しか知らない、アルファベット以外の文字を見たことがない人が、日本の確定申告書原本を見た時の心理的抵抗感はかなり凄いようです。たとえ英訳がついていても、「日本語なんて分からんし、面倒くさいから英語の書類からやろう」ということになり、結局後回しになったり、訳分からん理由で断られたりします。私自身も結構痛い目に遭っており、今は「自国のことしか分からん奴には仕事頼まない」と決めています。

その点、海外バイヤーの融資審査に取り組んだことのあるコンサルなら、その辺の耐性はついているので、日本語ができなくても淡々と取り組んでくれることが経験上多いですね。

ローンコンサルには、資産背景や収入などを、正直に話して構いません。

彼らの仕事は、ローン申請を成功させることなので、基本的に我々バイヤーの味方です。融資申請書類に何を書くべきか、添付書類は何を使えば良いか等、ローンを通すために最善を尽くしてくれるし、守秘義務契約を結べばプロフェッショナルとして守ってくれるはずなので、彼らには収入や資産背景の詳細について、包み隠さず言っても構いません。その点、自分で銀行持ち込みして担当者と直接話すよりは気がずっとラクですね。

【このコラムの著者】

鈴木 学

アジア太平洋大家の会 会長
1968年千葉県生まれ。一橋大学社会学部卒業。
卒業後、ITエンジニア・マネジャーとして、日本、豪州、中国、米国、インドの5ヶ国で勤務経験あり。海外在住経験は8年間。 2002年、豪州シドニーで不動産を買い賃貸に出し、日本から遠隔管理して自信をつけたことを皮切りに、現在では、日本、オーストラリア、米国、タイ、英国、ドイツに、計21室を所有・経営するグローバル大家。

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