風戸 裕樹の不動産投資コラム

シリーズ連載: 初心者のための東南アジア投資ガイド

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

初心者のための東南アジア投資ガイド

はじめに

グローバル、インターナショナルという言葉が定着してから一体何年が経過したのだろうか。私は現在 36 歳。小学生のころに世界の人口が 55 億を突破し、これからグローバルな世界がやってくるということを先生が言っていたことを鮮明に覚えている。それから 25 年超が経過したが、たしかにインターネット革命、ローコストキャリアなどの航空会社の設立などにより、デジタルかつフィジカルに世界が近くなっていることは事実だ。
日本国内に目を向ければ、外国人観光客の増加により多数の海外からの消費が生まれている。東京ではホテルの空室率は一桁台となり、非常に高額だ。銀座の中央通りには多数の観光バスと買い物を楽しんでいる外国人を見ない日はない。
製造業では30年も前からコストの削減から東南アジアに工場を持ち、価格優位性を構築してきた。不動産業はどうだろうか。実は 2017 年には法人が 6,500億円も海外に投資をしているという事実がある。
人口減少の中で住宅着工数は減少傾向、デベロッパーは海外の不動産プロジェクト開発をローカル企業とのジョイントベンチャーを中心として世界に出ていく。

日本国内では湾岸バブルと呼ばれ、多数の外国人がタワーマンションを投資用として購入をした。さらに東京や京都などのプライムロケーションでは10億円超のマンションを外国人を中心として販売することもある。
北海道ニセコは東京都港区並の価格で、外国人が多数不動産を投資している。

一方で、海外への個人投資家の投資はどうだろう。節税等の明確な目的がない限りは、敢えて海外に投資をするという必要性は感じ得ないものに感じる。
しかし、世界に目を向ければ、多数の個人が様々な投資をし、その中でも不動産はミドルリスクミドルリターンの商品として、だれもが当たり前のように海外不動産を投資として買っている。

私は 2017 年に仕事としてシンガポールに移り、多数の東南アジアの国々の不動産を見て、現地のデベロッパーやエージェンシーの方と会い、話をきき、世界の投資家の投資欲と熱を理解した。また日本にはあまりにも海外不動産情報が足りないと感じた。

私は、シンガポールに来るまで東京という都市にしか住んだことがなかった。
正直海外は遠く感じていた。日本の不動産に関してはプロフェッショナルではあるものの、それでも海外の不動産を投資しようとは日本国内に住んでいたときは思ってもみなかった。

その理由の 1 つは、日本にとっての海外は海を超えること、日本という国家が成熟しとても心地よく、独自の強い経済圏を保ってきたことで、その必要性は意識しなければ感じることもなかったからだ。

しかし日本の不動産価格や通貨、そして経済状況の20年30年先を考えたときに、成長著しい海外の資産により投資をすることは、投資のポートフォリオを考えたときに必要なことであると感じている。世界の人はどのように投資をして資産を作っていくかについて非常に熱心である。私たち日本人も、インターナショナルな投資を通じて個人のウェルス・マネジメントをしていく必要をプロだからこそ顧客に提案しなくてはいけない。

グローバルはビジネスだけではなく、個人の資産形成にも重要な視点になりつつある。そのためには正しい情報を収集することが必要で、不動産投資や海外投資は危険という考えを持たれている方も多い中、情報の提供とプロフェッショナルの育成や紹介がリスクを低減できる。
海外の一般投資家は次世代のために富を構築していくこと、よりよい教育を受けさせることのために、自ら学び、よいアドバイザーを活用し投資を行っている。

本コラムは、東南アジアから、東南アジアの不動産状況を見てきた私が、日本人の投資初心者のために東南アジアの経済、文化、不動産の状況を伝える入門記事である。本コラムが、投資の可能性を広げるきっかけとなり、グローバルに活躍・成功する投資家が増えることを願う。

【このコラムの著者】

風戸 裕樹

PropertyAccess 代表取締役社長・共同創業者
2004年早稲田大学商学部卒業。同年オークラヤ住宅に入社。その後、不動産投資ファンド(クリード、ダヴィンチ・アドバイザーズ)転じ、この間、起業構想を温める。

10年不動産仲介透明化フォーラム(FCT)を設立、社長に就任。日本の不動産取引を変革するべく、売却専門の「売却のミカタ」を開始し、全国展開。2014年にソニー不動産にFCT社を売却し、ソニー不動産 執行役員 売却コンサルティング事業部長兼コンサルティング事業部長として、創業に携わるとともに事業を拡大、不動産取引の透明化を加速。2017年シンガポールにてプロパティアクセス共同創業。

日本では不動産売買の専門家として広く知られる。座右の銘は「他山の石を以て玉を攻むべし」。モータースポーツ好きで F1に詳しい。 著書 『マンションを相場より高く売る方法』


Propertyaccess.co(プロパティアクセス)
シンガポール、マレーシア、フィリピン、日本に拠点を設ける不動産情報サービス企業。特に東南アジアを中心とした不動産情報を日本のテクノロジーを活用し世界で紹介。2018 年4 月には、AI を活用しフィリピンのコンドミニアム価格予測と物件情報サービスを開始。マレーシア、タイ、 ベトナムそして日本にて不動産投資家が安心して投資できるためのサービスを行っている。
ウェブサイト:https://propertyaccess.co/

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