田中 圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

【No.5】 各国の不動産投資の現状 〜タイ編 その2 バンコク注目エリア〜

No.5 各国の不動産投資の現状 〜タイ編 その2 バンコク注目エリア〜

皆様、こんにちは。エイリックの田中です。

前回から引き続き、タイを取り上げていきたいと思います。

ここからは各都市の注目エリアを紹介していきたいと思います。
まずはバンコクの地図を見てみましょう。

バンコクの主要エリア

バンコクの主要エリア

各エリアを私なりに分析しています。
この中でも日本の方が投資をする場合は、いわゆる日本人駐在員の方が住むスクンビットエリアをオススメしています
(私も実際に3年近く住んでいました)。

その理由としては以下の3点です。

1. 安定的に賃貸需要があり、しかも日本人に貸すことができる。
2. 物件の値崩れが少なく、逆に値上がり期待もあること。
3. 日系不動産会社が数多くあり、賃貸付け・管理を任せられること。

このエリアは日本とほぼ似たような形で不動産投資ができるので、多くの日本人投資家が物件を持って運用されています。

と同時に、デメリットもあります。

1. 平米単価が高く、物件価格も高いこと(2,000万円~3,000万円以上)
2. 利回りがそこまで高くない(物件によっては3%~5%前後)

この2点があるにせよ、それでも私は「安定的」という面において、失敗が少ないエリアだと思います。

もちろんどの不動産会社とお付き合いをしていき、どの物件を購入するかで変わるのは確かですが、それでも立地が間違っていなければ、大きく損をすることは少ないエリアだと思います。

と、スクンビットエリアは「定番」とも言うべきエリアですので、あえてここでは狙い目のエリアを2つほどピックアップしたいと思います。

最初のエリアは地下鉄MRTの「ラマ9世」駅近辺です。
ここは現在再開発が進み、非常に発展しだしているエリアになります。
日系不動産会社も現地に住んでいる日本人もこのエリアに注目しだしております。

その理由が以下の2つ。

1. ASEANで一番高い建物になるであろう、「スーパータワー」ができること(2020年完成、615メートル)
2. マッカサン・コンプレックスという複合施設ができること(完成時期未定)

この大型商業施設が固まるエリアがラマ9世エリアです。
今後の発展が非常に注目される場所だと思います。

2つ目のエリアはスクンビット東側エリアです。
冒頭で話をしたスクンビットエリアとは、現地では高架鉄道BTS「アソーク」駅からBTS「エカマイ」駅のことを指します。
 
そのエリアではなく、さらに東側にあるBTS「プラカノン」駅〜BTS「オンヌット」駅です。

もともとは完全なローカルエリアで、市場やマッサージ店が軒を連ねる、いかにもタイらしい雰囲気の場所でしたが、近年コンドミニアムの開発が入ることで一気に発展したエリアです。

この辺りになってくると物件価格も下がり、買いやすい価格帯になってきます。

つまり中心部の物件価格が高くなってきたため、北側のラマ9世エリアや東側のオンヌットエリアにジワジワと広がってきたというのが正しい認識かもしれません。

このようにバンコクは現在非常に不動産価格が高くなってきてしまったが故に、その余波が徐々に円心状に広がっているような、そんな状態です。

ちなみに現在バンコクに走る地下鉄・高架鉄道は全部で4路線あります。
その4路線が2029年を目処に下記図のように広がります。

出典:2029年までのバンコク年交通網予想図(BTS社プレスリリースより抜粋)

出典:2029年までのバンコク年交通網予想図(BTS社プレスリリースより抜粋)

実際に今年は日本の企業が敷設したパープルラインが開業予定です。これ以降、電車の計画は承認済みのものがほとんどですので、ぜひチェックしてみてください。

ですので、今後のバンコクの発展は日本と同様、路線図とともに動いていきそうです。日本人に貸せて、日本人の不動産会社と一緒に、日本と似たような不動産市場になる、それがバンコクの不動産市場の未来図なのです。

では、次回は日本人が多く住む街、タイのシラチャを取り上げたいと思います。
お楽しみに。

【このコラムの著者】

田中 圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

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