田中 圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

No.103 2021年ASEAN主要国の経済成長率について

エイリックの田中です。

ようやく暖かくなってきて、春を感じる陽気になってきました。今年は桜の開花が早そうです。まだまだ新型コロナウイルスの影響は続いていますが、世界では「Withコロナ」へと舵を切ってきています。日本でも徐々に解除されてきており、いよいよ2022年が楽しみになってきました。

北京オリンピック、パラリンピックは閉会しましたが、世界はまだコロナの影響が残りつつもウクライナへの侵攻があり、世界が揺れ動いているのは確かです。そんな中で少しでも明るい兆しが見たいですね。

今回はASEAN主要国の2021年の経済成長率が発表されたので、そちらを取り上げたいと思います。

図1をご覧ください。

図1: ASEAN主要6カ国GDP成長率推移

データ元:世界銀行からエイリック作成

ちなみに日本は2020年の実質GDPがマイナス4.8%、2021年が2.7%です。意外と日本も同じような推移を辿っています。そういう意味では、ASEAN諸国は2020年でかなり緊縮財政に陥りましたが、2021年に入り「withコロナ」政策に変えて行ったことがよくなってきたのかなと感じます。2022年、ASEAN各国は隔離なしの入国を許可し出しています。この影響はASEANにとって大きな意味を持ちます。やはり海外との関わりによって成長をしてきたASEAN諸国ですので、今までの鬱憤を晴らす時がようやく来つつあるのかなと感じています。

ただ、これはあくまで「成長率」に特化したグラフであり、実質のGDPを見ると2019年の新型コロナ前の水準と比べ成長している国とまだそこまで復活していない国とに分かれます(2019年を100とするとベトナム:105.6、シンガポール:103.2、インドネシア:101.6の3カ国はコロナ前の水準を超えてきたが、マレーシア:97.3、フィリピン:95.5、タイ:95.3と超えていない国も存在)。

しかし、それらを踏まえてもこれは2021年の数字です。2021年を振り返ってもまだまだコロナの影響が強くて、海外渡航もかなり厳しい状況でした。そんな中でのこの数字です。そう考えると2022年で渡航ができるようになってきたら、上述した通り更なる成長が見込めると思います。

実際、IMFは2022年の成長率をフィリピン:6.3%、マレーシア:5.7%、インドネシア:5.6%、タイ:4.1%と予測し、世界銀行はフィリピン:5.9%、マレーシア:5.8%、ベトナム:5.5%、インドネシア:5.2%、タイ:3.9%と予測しています。ここで注目したいのはフィリピンの成長率です。フィリピンは今年大統領選がありますが、ドゥテルテ大統領が推進してきた「ビルド!ビルド!ビルド!」というインフラ政策が着実に進んでいます。インフラ投資が与える経済影響は強く、また人口が1億人を超えているというのも魅力的です。

これらを踏まえてもASEAN諸国の2022年は明るい兆しが見えてきています。フィリピンだけではなく、1番上記の中で成長率が低いと予測されているタイでも4%前後の成長が見込めるとなれば、ここからが正念場を迎えそうです。

とにかく2022年は期待感で溢れそうです。
そして、私も久々にASEANに行きたいと思います。

【このコラムの著者】

田中 圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

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