田中 圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

No.28 2019年カンボジアの不動産マーケット その2

エイリックの田中です。

前回のコラムでは「伸びゆくカンボジア」ということで全体感を書いてみました。今回からはいよいよ具体的な開発の話をしていきます。現地で見てきた最新のプロジェクトやショッピングモールなどの情報をお届けします。

急増するショッピングモール

図1 計画されているショッピングモール

出典:CBRE Cambodia Reportより


図2ショッピングモール供給平米数推移

出典:CBRE Cambodia Reportより


今後数年間でプノンペン中心地では10以上のモールが作られていきます。また日系のイオンモールも2号店が2018年5月にオープンしました。
プノンペンの人口は約250万人、平均月収は約300USD前後と言われているプノンペンで上述されたモールが次々と建設されていきます。

実際、イオン2号店や最新モールに足を運んでみると、現地の方が非常に多く驚きました。イオン1号店が完成した時は「涼みに来る」現地の方が多く、実際の購買まで繋がりにくいと現地の方に聞いていたのですが、それから約5年、状況は大きく変わり、現地の方たちに購買力が付いてきたのだと思います。
これは非常に喜ばしいことであり、いよいよここから本格的に成長が始まるんだなという予感がしました。

一方で少し中心部を離れるとまだまだ貧しい暮らしぶりの方も多くいらっしゃるわけで、経済成長の光と闇を見た感じがします。格差も急速に広がっているのだということを痛感させられました。それが良い悪いはいったんさておき、まずはファーストペンギンとしてチャレンジしていき、その中で成功者が出てきているという流れは決して悪い状況ではないと思っています。

観光客の増加とホテル進出

ショッピングモールがこれだけ出てくるということは、濃運輸者がいるということですが、もちろんそれは現地の方だけではなく、観光客もいるわけです。
その観光客も全体感として成長しています。
カンボジアには世界遺産のアンコールワットがありますが、首都プノンペンでも今、観光客が増えてきている状況です。
元々フランス領ということもあり、オレンジ色の屋根が美しい街並みのプノンペン。その雰囲気に合わせたホテルというかヴィラが主流だった街に今、続々と最新型のホテルが開発されています。

図3 国別観光客数(2016年と2017年比較)

出典:CBRE Cambodia Reportより

図4 今後オープン予定とされているホテル

出典:CBRE Cambodia Reportより


出典:CBRE Cambodia Reportより


中国人観光客が増加していますが、本当にASEAN中に中国の方がいます。今回も中国人投資家らしき人を何人も見ましたが、不動産を買うだけでなく観光でも多く来られているみたいです。2017年に入り一気にその数を増やしました。2018年は選挙もあったので少し下がったデータになるかもしれませんが、2019年に入るとまた増えていくと思われます。

そんな状況の中、大型外資系チェーンホテルが誕生していきます。2020年オープン予定ですが、ハイアットやシャングリラといった高級ホテルができれば、また新しい人たちがくると想定されます。
私も初めて東南アジアに足を踏み入れてから約25年近くが経っていますが、こういう大型外資系ホテルができた場所は間違いなく都市化されていき、観光客が集まる場所、ビジネスをする場所、生活をする場所と街が形成されていくと思います。まさに成長中の空気をプノンペンでは味わえると思います。

いよいよ次回はカンボジアコンドミニアムマーケットのお話をしていきます。日本でも私がカンボジアの講演を開始してから約3年の月日が経ちました。もちろんその間に色々な問題がありましたが、それでも着実に成長していくカンボジア・プノンペンの不動産事情。ぜひお楽しみください。

【このコラムの著者】

田中 圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

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