田中 圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

No.53 ASEANへの渡航状況について

エイリックの田中です。

新型コロナウイルスの感染が始まって、もう半年が経ちます。2020年3月から2020年9月の今まで本当に世界中で猛威を振るい、人々の生活が激変してしまいました。その間、日本では首相が変わり、期待と不安が入り混じった状態となっています。

そして、相変わらず海外への渡航は厳しい状況になっております。実は9月の前半に航空会社にアポを取って今後の運行状況を確認してきました。どうやら各航空会社は在京の大使館と連絡を取り合い、「救援便」というような形で少しずつ飛行機自体は飛ばしているみたいですが、いわゆる一般客の搭乗はまだまだハードルが高そうです。

今回のコラムでは各国の感染状況と現地情報、そして渡航情報をお伝えできればと思っています。海外に行けずモチベーションが上がりにくい状態ではありますが、少しでも現状を知った上で行動を起こしていきたいですね。

シンガポール

*2020年9月17日現在
感染者数:57,454人
死亡者数:27人

5月頃に外国人労働者の感染拡大が起きたシンガポールですが、即座に封じ込めを行い、国民にもサーキットブレーカーを厳守するようにした結果、感染者数は減少傾向にあります。また感染者の年齢が若い人が多かったせいか死亡者数はかなり低く抑えられており、徐々に経済活動が開始されているような状況です。

・入国状況について
2020年9月からニュージーランド・ブルネイからの入国に対し、14日間の隔離が不要になりました。また中国・マレーシア・ベトナム・台湾・マカオ・オーストラリア(ビクトリア州を除く)からの入国は半分の7日間の隔離が必要。日本はまだ低リスクと認められず、入国時には14日間の隔離が必要。また9月からビジネス往来の再開を目指すことに合意しており、少しずつ便数が増えている状況です。

在シンガポール日本大使館HP

マレーシア

*2020年9月17日現在
感染者数:9,946人
死亡者数:128人

3月中旬に早々にロックダウン態勢に入ったことが功を奏したのか、6月以降は爆発的な感染は見られず、徐々に落ち着いてきた状態です。ただ9月に入り少し感染者数が増えてきました。まだまだ予断を許さない状況なのかもしれません。

・入国状況
2020年9月14日に入国者の緩和が発表されました。この辺りは大使館の情報を参考にしてください。

在マレーシア日本大使館HP

少しずつですが緩和の方向に向かっています。それでもまだまだ申請が面倒でありますし14日間の隔離が必要となっています。

タイ

*2020年9月17日現在
感染者数:3,475人
死亡者数:58人

3月末から非常事態宣言が出ているタイですが、7月頃から感染者数が非常に少なく封じ込めに成功していると言っても良いと思います。しかし、かなり厳しく経済活動の制限を行なってきたため、その余波として経済損失が膨らんでいる状況です。

・入国状況
タイへ入国したい場合は大使館主導で入国許可証(COE)を取得しなければいけません。ただし、この入国許可証を取得する前に航空会社のチケットを取らないといけません。詳しい手続きに関しては大使館HPを確認してください。

在タイ日本大使館HP

さすがに日本人駐在員や在留邦人の多い国ですので飛行機自体は少しずつですが飛んでいる状況です。ただ入国後の14日間隔離はありますので、いわゆる一般旅行者に関してはまだまだハードルは高い状況が続いています。

フィリピン

*2020年9月17日現在
感染者数:265,888人
死亡者数:4,630人

フィリピンも割と早い段階でロックダウンを実施した国で、5月頃には落ち着いていたのですが、7月に入ってから第二波のような形で急速に感染者数が拡大し、25万人以上の感染者を出してしまいました。現在ASEANで一番感染が広がっている国です。8月4日には再度2週間のロックダウンが実施されています。9月時点では少し落ち着きましたが、それでも予断を許さない状況は現在も続いています。

・入国状況
8月1日から長期滞在ビザを保有している外国人は入国できるようになった、と発表されましたが、現地ではまだ確実ではないので必ず大使館等のHPを確認するようにしてください。

在フィリピン日本大使館HP

ベトナム

*2020年9月17日現在
感染者数:1,063人
死亡者数:35人

ベトナムは当初から感染者数が少なく、4月末時点で早々に通常の生活に戻るような状態になりました。そのため、2020年の経済成長はコロナがあったとしてもプラス成長として予測が出たほどでした。しかし7月以降少しずつ感染者数が出てきており、慎重な対応をしている状況です。

・入国状況
2020年6月19日に日本とベトナムは徐々に入国緩和をすることに合意しています。そのため少しずつですが入国は可能となっています。ただ、他国同様14日間の隔離があり、PCR検査の結果などが義務付けられているのは変わりません。ですので、駐在員の方やビジネス以外の方の入国はまだまだハードルが高いと言わざるを得ません。この辺りの情報も大使館のHPから最新の情報を仕入れるようにしてください。

在ベトナム日本大使館HP

インドネシア

*2020年9月17日現在
感染者数:221,523人
死亡者数:8,841人

インドネシアは当初日本と同様に「緩やかな制限」でコロナ対策をしてきましたが、4月以降急速に感染拡大が起きてしまい、20万人を超えるような状態になってしまいました。フィリピンと同じようにまだ感染者数が増え続けてしまっている状況です。予断を許さない、そんな状況になっています。

・入国状況
基本的には一般旅行者は入国禁止となっています。現地では徐々に緩和されつつありますが、上述した通り感染者数が増えている状況ですから、インドネシア、特にジャカルタにおいては厳しい状況かと思われます。

在インドネシア日本大使館HP

その他、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ブルネイにおいてもまだ14日間の隔離が続いている状況です。やはり現段階では中々動けないというのは変わりありません。航空会社に聞いても彼らも「わからない」としか言えない状況です。現地に確認しても一般旅行者が渡航できるようになるのは2021年の3月とか4月くらいという憶測が出ている状況です。ただこの年末に向けて感染拡大してしまったら、またこれも変わるでしょうし、逆にワクチンなどの薬が出てくれば早くなるかもしれません。

ただ、その辺りの予想はさておき、長期戦というスタンスで見ておいた方が良いと思います。その中で情報収集を怠らず前を向いて行くしかないので、私もそのつもりでASEANを注視していきたいと思います。

【このコラムの著者】

田中 圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

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