田中 圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

No.70 ASEANエリアの経済・不動産状況 その2

エイリックの田中です。

2020年のASEAN各国のGDP成長率が発表され、ベトナム以外の国で大幅にマイナス成長を記録してしまいましたが、年単位で見てしまうと現在の流れが見えにくいので、4半期ごとの数字を見てみます。

図1をご覧ください。
四半期毎の数字として出してみましたが、軒並みマイナスとなっています。2020年2月頃からコロナの話が出てきており、多くの国で3月に非常事態宣言などを発布したためか、第2四半期のマイナスが大きく目立ちます。

図1:ASEAN各国のGDP成長率(2020年四半期毎)

出典:各国統計局等より抜粋、エイリック作成

ただ、図1をよく見てもらえればわかるのですが、2020年第4四半期に向けてマイナス幅が減ってきています。図2に全体と第4四半期だけの数字を並べてみると、2021年に向けて徐々に回復傾向である、ということがわかると思います。

図2 AESAN各国のGDP成長率(2020年10月〜12月と2020年全体)

全体として2020年は大きなマイナス成長という結果ですが、その推移は違い2021年に向けて徐々に回復傾向にあるという状況です。ここにワクチン摂取、ニューノーマルでの生活様式など1年前とは事情が違いますので、2021年も国境が閉じている状態になっていたとしても、2020年ほどのマイナス成長にはならないだろうというのが予測できます。

逆にもし2021年中に人の行き来が可能になれば、観光や飲食業などの復活が見込めるわけですから、その時は需要が爆発し、一気に回復すると思われます。もちろん、そうなってほしいというのは私の希望ですが、こればかりは現段階においてはなんとも言えません。

しかし、徐々に回復傾向を示しているのは良い傾向だと思います。それだけコロナ禍の中において経済失速が強かったということであり、また一方でこの状況に対応してきたら、やはりもともと経済成長中の国々ですから、復活していくのだと感じます。

図で示した6カ国においては、2021年はプラス成長を打ち出しています。そして実際2021年の第1四半期においては徐々に経済が上向きを示しています。まだまだ国境は閉じたままですが、やはり人口も増えているため国内需要は旺盛であり、回復傾向にあると見て良いと思います。

ここに海外渡航規制がなくなれば、また一気に伸びるだろうと想定されるので、今は我慢の時期という認識で間違っていないと私は思います。その我慢の時期がいつまでなのか?それが読めないだけであり、まだ未定の部分は多いと思いますが、未来は明るいと思っています。

では改めてASEAN各国の不動産の状況はどのようなものでしょうか。次回はその点について書いていきたいと思います。

【このコラムの著者】

田中 圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

他のコラム著者も見てみる

不動産投資家によっても違いは様々。
LIFULL HOME'Sが厳選した不動産投資家や専門家のコラムから色々な不動産投資スタイルを吸収してライバルに差をつけよう!

田中法人

シリーズ連載: 不動産投資を始める前に知っておきたいこと・始めた後に確認したいこと

最新コラム: 実家空き家の有効活用

上井邦裕

シリーズ連載: 不動産投資を始める前に知っておきたいこと・始めた後に確認したいこと

最新コラム: 目に見えない不動産投資の落とし穴①~物件選びには、地震と建物の関係を意識しよう~

平賀 功一

シリーズ連載: 不動産投資を始める前に知っておきたいこと・始めた後に確認したいこと

最新コラム: 借家人から更新料の支払い拒否や返還請求を受けたら、どうする?【後編】

石川 和寿

シリーズ連載: 不動産会社のプロの意見

最新コラム: 賃貸のプロが教える入居者募集の6つのコツ

藤田 博司

シリーズ連載: 不動産投資家が次に着目している民泊投資とは

最新コラム: 民泊の準備で困ったこと

逆瀬川 勇造

シリーズ連載: 不動産投資を始める人のノウハウ

最新コラム: 不動産投資は常に融資との戦い?ローンの基礎知識や流れを解説

LIFULL HOME'S 不動産投資編集部

シリーズ連載: 不動産投資を始める人のノウハウ

最新コラム: 退職金の相場・平均額はいくら? 学歴・退職理由・勤続年数・企業規模別に解説

風戸 裕樹

シリーズ連載: 初心者のための東南アジア投資ガイド

最新コラム: 第2章 日本の不動産市場と海外投資(3)

金井 規雄

シリーズ連載: アメリカ・ロサンゼルスで不動産投資 7年で1億円

最新コラム: あとがき

橋本 秋人

シリーズ連載: 実践派コンサルタントが見たFP的不動産投資事情

最新コラム: マイホームを「不動産投資」の対象として考える ~リバースモーゲージによる「住宅資産活用」という発想~

LIFULL HOME'S PRESS

シリーズ連載: HOME'S PRESS編集部

最新コラム: 新たに始まる「住宅ストック循環支援事業」は特色のある制度に

佐藤 益弘

シリーズ連載: 不動産投資を始める前に知っておきたいこと・始めた後に確認したいこと

最新コラム: 新型コロナウイルス感染拡大から考える 大家がすべき対応 No.6 住生活総合調査からわかる 現状と未来の不動産投資2

菅井 敏之

シリーズ連載: 誰も教えてくれなかった「銀行」~その傾向と対策~

最新コラム: 【第四回】必ず行っておきたい、銀行との「コミュニケーション」

LIFULL HOME'S不動産投資フェア

シリーズ連載: 2018/9/15+16 投資EXPO出展企業インタビュー

各出展企業インタビュー記事はこちら

LIFULL HOME'S マーケティング部 データ編集担当

シリーズ連載: ユーザーの本音から探る不動産投資

最新コラム: 将来性を秘めた街 『都心』エリア

鈴木 学

シリーズ連載: Withコロナの新・不動産事情

最新コラム: コロナ影響下のアメリカで激安お値打ち物件がなかなか出ない理由!

石渡 浩

シリーズ連載: 不動産投資に有益な融資を受けるための知識

最新コラム: 第4回 税引後キャッシュフロー偏重の盲点 銀行は決算書のここを見る(後編)

北野 琴奈

シリーズ連載: 今後はどうする?不動産投資と資産形成・運用の考え方

最新コラム: 長期運用を見据えた、オリジナルのポートフォリオ作り

猪俣 淳

シリーズ連載: 猪俣淳の「不動産投資の正体」

最新コラム: 「リフォームにいくらかけるか?」

右手 康登

シリーズ連載: CPM®流「相続・不動産経営 実践術」 右手 康登のコンサル「みぎからひだりへ」

最新コラム: 島国の中での常識 VS グローバルスタンダードを知ることの重要性

末永 照雄

シリーズ連載: 失敗しない不動産投資の法則

最新コラム: 米国不動産投資(2) ― サンディエゴ編

寺尾 恵介

シリーズ連載: 悩める投資家への「目からウロコが落ちる」アドバイス 誌上チャレンジ面談

最新コラム: 36.大家さんと幸せな人生について

伊藤 英昭

シリーズ連載: 伊東英昭氏の不動産投資コラム

最新コラム: vol.13 マンションと高級車

※ No.1表記について:不動産投資ポータルサイトが掲載をする物件数統計 2020年6月時点(フジサンケイビジネスアイ調べ)

※ No.1表記について:不動産投資ポータルサイトが掲載をする物件数統計 2020年6月時点(フジサンケイビジネスアイ調べ)

不動産投資・収益物件を検索するなら【LIFULL HOME'S 不動産投資】賃貸経営[マンション経営・アパート経営]をお考えなら、まずは掲載中の投資物件[投資用マンション・売りアパート・一棟売りマンション]を地域や価格帯、会社で検索して、価格や想定利回りで絞り込み!気になる投資物件を見つけたら物件の周辺情報を調べたり、収益シミュレーションを使って実際の運用をイメージ出来ます。不動産会社へはメールか電話でお問い合わせ・相談が可能です(無料)。不動産投資による資産運用をお考えなら【LIFULL HOME'S 不動産投資】

ページトップへ

情報セキュリティマネジメントシステム国際規格

株式会社LIFULLは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001」および国内規格「JIS Q 27001」の認証を取得しています。