田中 圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

No.72 ASEAN不動産投資の成功事例 その1

エイリックの田中です。

今までマーケットデータを用いて、ASEAN不動産における考察を続けてきました。この状況下の中、なかなか海外へ投資をしよう、しかも不動産投資、となると正直現地に行けるわけでもなく、止まっているというのが本音です。

ただ今現在もASEAN不動産を販売している日本の会社もありますし、期待感は根強く残っていると思います。

今回はそんなASEAN不動産においての具体的な投資成功事例を見ていきたいと思います。ただ気をつけていただきたいのは、成功事例と同じ数だけ、いや、下手すればそれ以上の失敗事例もあります。とは言え、失敗事例ばかり見ていても気が滅入るばかりですので、まずは成功事例を各国別に見ていきたいと思います。事例に関しては私が携わった案件もあれば、お客様から伺った内容もあります。個別の物件名は控えますが(同じ物件でも成功した例と失敗した例があるため)、できる限りイメージしやすいように数字も入れておきます。

それでは見ていきましょう。

成功事例1 : ベトナムのプレビルド案件投資

購入時期:2016年3月
売却時期:2018年1月
物件:ホーチミン中心部にある巨大プロジェクトの1Bedroom
購入時価格:約1,800万円(頭金540万円支払済)
売却時価格:約2,400万円
利益:600万円(手数料・税金等は考慮していません)

ベトナムの案件になります。
本物件は1万戸を越す大型物件ということで話題になった物件です。日本人の方も多く購入されており、2018年に完成し徐々に引き渡しを開始されました。

本物件は当初あまりの戸数の多さに賃貸は厳しいと言われていました。そこは今も変わらず、賃貸で空いている部屋も多数あります。しかし、物件が竣工されるとこの規模とオフィスもあるため、人の流れが変わったとまで言われている案件で、一気に価格が上昇した案件でもありました。

この成功事例は販売時にすぐに購入をされて、頭金30%ほどを入れて物件を押さえた方でした。しかも現地に飛んで直接ご自身の目で見て、日系の不動産会社を使わずデベロッパーから直接購入されました。

そこから1年ほどで竣工前に売り抜けたいというお話を伺い、現地の不動産会社に私と一緒に相談に行き、売却期間は約3ヶ月ということで当時のデベロッパーが出していたリセール価格より少し安い値段で現地のベトナム人に売却が決まりました。

結果として、頭金540万円ほどを入れただけで、プレビルドなので権利転売をしデベロッパーに名義書き替え手数料と仲介会社に3%の手数料を支払ったものの利益としては500万円ほど残ったという話です。この方は「もっと買っておけばよかった」と言われるくらいでしたが、事実、竣工タイミングでの売却はベトナム人が殺到しました。この方は頭金540万円しか使っていません。それが2年で約2倍になったという事例です。

今、この物件はもっと値段が上がっていますが、売却案件も増えてきており、このコロナの状況もあるので、動きは止まってしまいました。ですので、この方の売りタイミングという意味では非常によかったと思います。

これは完全にマーケット通りに値上がりをして、その旺盛な需要に乗っかったという話です。また、デベロッパーから直接購入したというのも動きとしては良かったと思います。私自身、久々に気持ちの良い成功例だなと思った案件でした。

【成功の要因】

1. 不動産マーケットが非常に良かったこと
2. 物件自体も話題性が高く、好立地かつ安心できる良物件であったこと
3. デベロッパーから直接購入することで諸費用コストを抑え、また売却タイミングも最適であったこと、欲張らず成約重視で売りを決めたこと

上記が挙げられると思います。

ただ、成功事例というのはどうしても「時の運」というのが出てきます。今回うまく売却ができた方はやはり「決断力」と「行動力」が際立っていました。すぐに現地に行けるフットワークとバシッと希望売却価格ラインを決めて、即決で決めることができたのは非常に大きいと思います。これはぜひ他の投資家の皆様も参考にされるべきだと思います。

もう少し成功事例を書いていきます。
お楽しみに。

【このコラムの著者】

田中 圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

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