田中 圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

No.73 ASEAN不動産投資の成功事例 その2

エイリックの田中です。

前回のコラムからASEAN不動産投資の成功事例を挙げています。少しでもASEAN不動産にチャンスがあるということを見ていただければと思います。

前回はプレビルド投資の成功事例ですが、今回はまだ売却はしていませんが、きちんと利回りが出ていて、長く物件を保有している例となります。

それでは見ていきましょう。

成功事例2 : タイのコンドミニアム投資

購入時期:2016年8月
竣工:2017年9月
物件:バンコク中心部にある320部屋ほどのコンドミニアム
購入時価格:約1,200万円
現在相場価格:約1,400万円(2021年時点)
賃貸:月額約5万円(表面利回り5%)

タイの案件になります。
竣工から5年。正直物件価格自体はそこまで値上がりはしていませんが、安定して賃貸がついています(5年のうちに3人の賃借人が交代)。表面利回りが5%ということで、これは成功事例なのか?という声も聞こえてきそうですが、ほとんど空室がなく、きちんと賃貸で回っているというのは非常に良い点だと思います。また2021年3月時点で購入依頼があり(現入居者から購入したいという依頼があったとのこと)、その時の価格が購入時の価格プラス200万円ほど上乗せしてくれていたので、売れば利益確定となりますので、現段階では成功している方だと思います。

実は本物件は私の友人が保有しており、10年ほど保有する予定とのことで、私も購入時から見ている案件になります。

コロナがあっても賃貸が抜けることなく(入居者はタイ人のビジネスマン)、買いたいと言われているような状況でして、友人もまだお金に困っているわけではないので、保留している状況です。友人も将来的に自分のセカンドハウスにするつもりで購入したそうなので、悩んでいるみたいですが、本人は至極満足しているので良かったなと思います。

ただ、私が想定した以上に近隣に物件が供給されてしまい、価格上昇がそこまで伸びなかったのが悔やまれます。ですので、もう少しマーケットが上昇して欲しいと思いますが、コロナ禍なので、まずは入居者をきちんとフォローしつつ賃貸が抜けない努力をするべきでしょう。とは言え、すでに賃料で物件価格の20%以上は回収済みであり、損はしにくい状態になっているのは良かったなと思います。

【成功の要因】

1. 立地が良く大手デベロッパー物件をプレビルドで購入したこと
2. 賃貸仲介・管理会社選定がよく、きっちりと賃貸がついていること
3. すぐに手離さず、長期的視点で投資を考えており損しにくい状態に持っていっていること。

上記が挙げられると思います。

今回のケースは多くの投資家が見習うべきだと考えます。ベトナムの成功事例は正直、不動産にかなり詳しい、また取引もたくさんやられている方の意見ですが、いわゆる一般投資家の立場であれば、今回の例は参考になると思います。

そうすると「そこまで儲からない」という結論になるかもしれませんが、不動産で大儲けするというのは、当然ですがリスクとのバランスになります。リスクを取りに行きすぎるとリターンも大きいかもしれませんが、個人的には土俵が海外なのでかなりの上級者じゃないと厳しいと思います。

そう考えると、今回の例のようにコツコツと積み上げていくというのが1番身近なような気がしています。少なくとも友人は今回の物件に関して満足をしており、定期的に賃料が入ってきていること、入居者ともコミュニケーションが取れていること、そして何より彼自身が大好きなタイで不動産を保有することで利益以上に私を含む多くの人たちと繋がりを持てたことで、人生の豊かさを実感しているとのことでした。

ぜひご参考にしていただければ幸いです。

【このコラムの著者】

田中 圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

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