田中 圭介の不動産投資コラム

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

No.74 ASEAN不動産投資の成功事例 その3

エイリックの田中です。

今回のコラムで一旦成功事例は終わりにしたいと思います。まだまだたくさんありますが、それはぜひ次の機会にしたいと思います。

プレビルドの成功事例、長期保有による成功事例、そして今回は中古物件の成功事例をお届けしたいと思います。

それでは見ていきましょう。

成功事例3 : フィリピンのコンドミニアム投資

購入時期:2019年11月
竣工:2020年10月
物件:マニラ中心部にある中古のコンドミニアム
購入時価格:約1,000万円
リノベーション費用:約300万円
売却時価格:約1,600万円
利益:約300万円(手数料・税金を除く)

フィリピンの案件になります。
この物件は竣工から15年ほど経った案件でした。しかし、物件の価値は非常に高く、高級住宅街と呼ばれるエリアのコンドミニアムです。物件やそのエリアの管理が非常に良いので築15年近くの今でも人気の物件で、そのうちのスタジオタイプの物件が格安で放出されるという情報が入ってきたのが最初の取っかかりでした。

通常ならばスタジオタイプでも1,500万円ほどする案件でしたが、それが1,000万円ということで、何が起きているのか現地の人に確認してもらうと、賃貸に出していた時に入居者に荒らされてしまい、出ていかれたという話でした。
所有者はフィリピン人の高齢の方で、自分で手直しをしてまた賃貸に出すのも面倒だし、この物件自体価値は上がっているから私が購入した価格で売ってもいいわよ、というお話。

すかさず私のパートナー企業が購入し、リノベーションをして、ピカピカにしたら購入したいという客が殺到し、1番高い値段をつけてくれたフィリピン人に売却しました。購入してから1年近くかかっていますが、実際には工事が遅れたせいもあり、この辺は仕方ないということですが、これは完全においしい案件だったとのことです。

こういった事例は実は日本でも「買取再販」という形で多くの企業が取り組んでいる事例です。これがフィリピンでも行われているということです。もちろん、これをやるにはきちんと現地の相場や物件、およびニーズを知っておかないと取り組めませんが、このような案件は割とゴロゴロと転がっています。日本にいながら日本人が投資するというのは正直厳しいのですが、現地に行けばこのような情報はたくさん拾えます。なぜなら他の業者もそこまで目をつけていないからです(大手は基本的には不動産開発をやりますし、こんな小さい利益を取りに行くような仕事はあまりやりたがらない)。

今後ASEAN諸国においても物件がどんどん供給されて、中古物件が市場に溢れかえります。多くの国で、作りっぱなし、売りっぱなしという状況が今後も続くと思われます。その中で、きちんと物件を見極める目があり、人を動かすことができる人であれば、この中古物件の中に宝の山が眠っています。

本事例はまさにそういう類のものになります。

【成功の要因】

1. 有名物件を相場より格安で仕入れることができた
2. リノベーションにより物件価値を向上させ相場より高く売却できたこと
3. 相場とリノベ費用を瞬時に判断できる視点と決断力があったこと

これらが成功要因だと思います。ちなみに弊社のパートナー企業は本物件以降、5件ほど買取をしてリノベをして再販して利益を出しています。おそらく噂が噂を呼んで、コロナ関係なしに案件がどんどんと入ってくると思います。

今までASEAN不動産投資の成功例を3つほど挙げてきましたが、どれも可能性が十分にあり、成功する確率もあるのがお分かりいただけたでしょうか。少し難易度が高いものもあるかもしれません。しかしきちんと取り組めば、いかにASEAN不動産市場にチャンスがあるか?それが見えてくると思います。

今回挙げた案件以外にもまだまだチャンスは転がっています。個人的には日本人らしさ、が出るリノベーションの部屋の作り方、見せ方などは日本でも多くの方が経験されていることですので、ASEANでも通用すると思います。

もっともっとASEAN不動産の魅力を伝えていきたいのですが、魅力がある分、反作用的に危険もたくさんあるのがASEAN不動産でもあります。

次回はASEAN不動産の失敗例を挙げていきたいと思います。
成功の影に失敗あり。
ぜひご期待ください。

【このコラムの著者】

田中 圭介

1979年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒。 新卒で外資系製薬メーカー入社後、出版社を立ち上げる。 2005年より大手不動産ポータルサイトにて営業責任者を5年以上歴任した後、2011年タイにて現地法人の立ち上げ、現地不動産ポータルサイトを立ち上げた経験を持つ。 在タイ時代から数多くの人脈を持ち、ASEAN各国を駆けずり回る。 現場主義を信条とし、自身の経験や知識を元に投資家や企業のサポートを行う。 主な著書に「ASEAN不動産投資の教科書」など3冊。

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※ No.1表記について:不動産投資ポータルサイトが掲載をする物件数統計 2020年6月時点(フジサンケイビジネスアイ調べ)

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