北野 琴奈の不動産投資コラム

シリーズ連載: 今後はどうする?不動産投資と資産形成・運用の考え方

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

外国人の増加&多様化を稼働率アップのチャンスに!?

今年も繁忙期が終わり、特にこれから夏場にかけての賃貸市場では、ひとつのお問い合わせからどれだけ入居が決められるかがカギを握ります。
といってもファミリーはこの時期でも動きがありますし、単身でも最近は、3月を過ぎてゆっくり探すという方も見受けられます。問合せや内覧で、「急いでいるわけではないけれど、良いところがあれば検討しようと思って。」といった話しを耳にすることもしばしば。
緊急性が少ないためスピード感はないかもしれませんが、少なくとも興味をもってもらわないことには次へ進みませんから、丁寧な対応を心掛けたいところですね。

さて既に賃貸経営をされている方は、繁忙期いかがでしたでしょうか。
私自身は、外国人の方の入居が比較的多かったように感じます。保有物件が東京中心ということもあり、以前から一定数外国人の入居者さんはいらっしゃるのですが、やはり最近は数が増えてきていますね。国籍は中国、韓国、インドを中心に、学生さんから社会人の方まで様々。
外国人入居者さんは最近でこそだいぶ一般的になってきましたが(特に首都圏)、10年ほど前は、諸手続きや管理のことなど手探りの部分が多かったと感じます。
とはいえ全国的にはまだ、外国人と聞くと「トラブルが多くなりそうだから難しい。」と一括りに考える大家さんも少なくありません。
ただ国の方針として、留学生を増やすこと等にも力を入れる中、また基本的には借り手市場と言われる賃貸マーケットも考えると、なかなかそうも言っていられなくなりそうです。

私の貸家ではこれまで、外国人の入居者さんで何か大きな問題が起きたことはありません。
入居のお申込みをいただいてから契約まで、基本的に私がその方に直接お会いすることはなく、審査等はまず管理会社さんの基準に則って行っています。(日本人の入居者さんも同様ですが)
例えばある管理会社さんでは、本人が日本語でコミュニケーションがきちんととれることが前提。その上で私としては、保証会社の承認が取れて日本国内に緊急連絡先があればOKというスタンスでやってきました。
通常の社会人であれば大体クリアしますし、留学生の場合もこれまでたいていは保証会社がつき、連絡先は通学している大学や語学学校となっていました。ところがここに少々異変が。
というのも、大学や語学学校が緊急連絡先として承諾しないケースが増えてきているようなのです。今年の繁忙期にも何件かありましたし、他でもそういう話しがあるとか。
どうも外国人の学生が増えるにしたがって、学校側が管理しきれないということのようなのです。
その場合の代替案として、日本人の友人がいたりアルバイトをしているのであれば、そこを連絡先にすることも考えられるでしょう。
実際には、在学しているのであれば何らかの形で連絡がつくとは思うのですが。
どうしても難しい場合は、「日本人」という基準を外すことも。
まずは選択肢をいくつか考え、その中から今回の場合はこの組み合わせでいこうというように、総合的に考えてOKかどうか判断をすることが続きそうです。

この他にも様々なケースが考えられます。
例えば、外国人であっても日本人と同様、保証会社をつけずに保証人対応としたい、という希望が出ることもあるでしょう。それはNGとすることも選択のひとつですが、環境の変化に対応しようと思う場合、その方の背景などをもう少し掘り下げて検討してみることも。
よく聞いてみたら、ご両親が以前から日本在住&勤務で安定的な収入があるなどという場合は、最終的に問題ないと判断することも出てくるでしょう。

今後、ますます外国人が増えていくであろう中、入居希望者の多様化も進むはずです。
大家側としても「外国人」ということで一括りにせず、ひとつひとつの案件についてもう少し細かく分けた検討を心掛けることで、稼働率アップにつながる可能性もあるでしょう。
むろん、トラブルもあるので最低限のところを押さえる必要はありますが、最終的には市場の変化に合わせた柔軟な対応ということになるのだと感じます。

【このコラムの著者】

北野 琴奈

ファイナンシャル・プランナー(日本FP協会認定 CFP®認定者)
ワインエキスパート(日本ソムリエ協会認定)

1974年 北海道生まれ。
津田塾大学卒業後、会社員を経て独立。
実践型FPとして資産運用、不動産投資・賃貸経営、キャリアなどに関する講演、執筆、コンサルティング等を行う。

会社員の頃、資産運用の大切さを実感し、ファイナンシャル・プランナーの上級資格である、国際ライセンスCFP®資格を取得。
同時にロバート・キヨサキ著『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだのをきっかけに、夢実現の手段として不動産投資・経営をはじめ、東京を中心に計104室まで保有。海外にもチャレンジし、アメリカの物件購入に到る。

TBS「かっちりマンデー!!」、「がっちりアカデミー!!」、BS11デジタル「不動産王」、BSジャパン「日経プラス10」、日経CNBC「不動産投資AtoZ」等にコメンテーターとして出演。その他メディア出演・取材協力多数。
一方、ワイン好きの趣味が高じて「ワインエキスパート」の資格を取得、ワインに関する講座を務める。
著書に、『逆算で夢をかなえる人生とお金の法則』、『47テーマで学ぶ家計の教科書』、『はじめての人のJ-REIT 基礎知識&儲けのポイント 』がある。

HP: http://www.kotonakitano.com/
blog: http://blog.livedoor.jp/kotonakitano/

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