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社債とは? 株式との違い・種類・利回り・メリット・リスクを解説

企業が発行する社債は、比較的リスクが低い資産運用方法の一つです。満期日までに保有することで元本が戻ってくる可能性が高く、一般的な銀行の預金よりも高い利息を得ることができます。

しかし、社債の発行元企業によってはリスクが高くなるため、注意が必要です。社債での資産運用を検討している人は、基本的な知識をしっかりと確認しておきましょう。
この記事では、社債の種類や利回り、株式との違い、メリット・リスクについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

社債とは?

社債とは、企業が設備投資や事業拡大、新事業の立ち上げなどに必要な資金を調達するために発行する債券の一種です。つまり、社債は企業にとっての借金のようなものといえます。
企業が資金を調達する際、銀行からの借り入れが一般的ですが、社債を発行することで投資家から借り入れすることも可能になるということです。

社債は、大口の取引をする機関投資家向けに発行されるケースがほとんどですが、個人投資家向けに発行されるケースもあります。この社債が「個人向け社債」と呼ばれるものです。
個人向け社債と言っても、100円単位で購入できる投資信託とは異なり、10万円、100万円など比較的まとまった資金が必要です。

社債で利益を得る仕組み

企業が発行した社債には、元本の返済日や利率が記載されています。社債を購入した投資家は、返済期日までの間利率に応じた利息を受け取れる仕組みです。この利息が投資家にとっての主な利益になります。
利息は年に2回の支払いが一般的ですが、銘柄によって年1回、毎月など異なる場合もあります。

また、返済期日よりも前に途中売却することによって譲渡益を得ることも可能です。社債の値段は金利情勢や経済事情よって常に変動しているため、購入時よりも社債の値段が上がっているタイミングで売却すれば、利益が出るケースもあるでしょう。
当然、社債が値下がりしているタイミングで売却すれば、売却損が出る可能性もあります。

社債の利回り

社債の利回りは、金利情勢や各企業の信用度によって異なります。企業の信用度が高ければ利回りは低くなりやすく、信用度の低い企業ほど利回りが高くなるのが一般的です。
日本証券業協会が公表している2021年8月時点での「公社債発行銘柄一覧」によると、社債の利率は0.001%~1.85%。国債や地方債より高い利回りが期待できる銘柄も多いです。

社債と株式の違い

社債と株式は、どちらも企業が投資家から資金を調達する手段です。しかし、社債と株式では発行する企業にとってのお金の意味合いや、投資家が得られるものが異なります。

企業にとってのお金の意味合い

社債を発行して得たお金は、企業にとって投資家に対する借金となりますが、株式を発行して得たお金は資本金です。そのため、社債は利息とともに投資家へ返済する義務がありますが、株式には返済する義務がありません。

投資家が社債を購入するということは企業にお金を貸すということ、株式を購入するということは企業に出資するということです。
万が一企業が倒産した場合においても、株式保有者よりも債券保有者への弁済が優先されます。社債の方が、万が一の時に元本全額、もしくは一部を弁済してもらえる可能性が高いといえるでしょう。

投資家が得られるもの

社債と株式では、投資家が得られるものも異なります。

投資家が社債で得られる主な利益は、投資金額に対する利息。一方、株式で得られる利益は株価の変動差益や配当金です。社債で得られる利益は利率によって事前に決められていますが、株式で得られる利益は企業の業績次第で変動します。

また、株式を購入すると株主総会議決権などの経営に参加する権利を持つことができますが、社債を購入しても経営には関与できません。

社債の種類

社債とは一般的に普通社債を指しますが、他にもさまざまな種類があります。代表的な社債を5つ紹介します。

普通社債(SB)

一般的な社債で、SB(ストレートボンド)とも呼ばれるものです。発行時に設定された期日までの間、投資家に対して利息が支払われます。

多くの普通社債は固定金利となっており、信用格付けが低い社債ほど利息(クーポン)が高くなる傾向です。

転換社債(CB)

転換社債はCB(チェンジャブルボンド)とも呼ばれ、一定条件で発行元企業の株式に転換できる社債です。

企業が設定した条件よりも株価が上がった場合、株式に転換して差益を得られる可能性と、社債として持ち続けて利息や元本を保証される安全性を兼ね備えています。投資家にとってメリットが大きいため、転換社債は金利が低いケースが多いです。

劣後債

通常の社債に比べて、投資家に対する債務の弁済順位が低い社債です。企業が破綻した場合、投資した元本が返ってこないリスクが高い分、金利が高く設定されています。

ワラント社債

通常の社債に、ワラントという新株予約権が付いている社債です。ワラントとは、一定数の株式を一定の価格で購入できる権利を意味します。

ワラント社債は転換社債と似ていますが、転換社債は購入した社債自体を株式に転換できるものであり、ワラント社債は株式を購入できる権利が付帯されているものです。
つまりワラント社債の場合、株式を購入するためには別途新たな資金が必要になります。

付帯している「株式を購入する権利」のみを第三者へ売却することができるタイプのワラント社債もあります。

電力債

電力債は電力会社が発行できる社債のことで、電力会社が保有する資産が担保として付与されています。

電力会社の設備投資にかかるコストは、他の業界と桁違いになるため、資金集めは借り入れが中心となります。しかし、通常の社債ではリスクが高く、高い利率を設定しなければなりません。
そこで、電力会社が保有する資産を担保に付与した社債を電力債として発行し、投資リスクを低くしているわけです。リスクが低い分、電力債は利率も低く設定されています。

社債を購入するメリット

社債は、株式のように運用実績によって利益を得るのではなく、利息を得ながら期日に元本が返済されるため、定期預金のような側面を持っています。
にもかかわらず、社債は一般的な銀行預金に比べて利息が高いことが大きなメリットといえるでしょう。

例えば、三菱UFJ銀行の普通預金や定期預金の金利は、年0.001%~0.002%です。一方、ソフトバンクが2021年6月に発行した劣後債は、税引き前で年2.75%となっています。

社債は元本が保証されているわけではありませんが、安全性を重視しつつ、銀行の預金よりも高い利息を得たい人に向いている資産運用です。

社債への投資リスク

社債の購入を検討している人は、元本や中途換金に対するリスクに注意が必要です。

元本が返済されないリスクがある

社債を発行した企業が倒産した場合、元本が返済されないリスクがあります。利率が高く魅力的な条件の社債ほど、社債を発行した企業が破綻するリスクが高くなるのが一般的です。
また企業の業績悪化により、利息の支払いが滞る場合もあります。

ほとんどの社債は第三者の格付機関が格付けを行い、社債の信用度を評価しているので、購入する前に必ず確認しましょう。
購入したい社債の発行元企業に興味を持ち、事業内容や財務状況などを自ら確認することも大切です。
これらの情報は、目論見書(もくろみしょ)や有価証券報告書などに記載されているので、証券会社や社債の発行元企業の公式サイトを確認しましょう。

満期前の換金はリスクを伴う

社債は、満期日までに保有することで元本が返済されるものです。満期前に売却することも可能ですが、市場価格の変動によって損をするリスクがあるでしょう。

また、その社債の人気や発行量、リスクによっては流動性が低いものもあります。途中換金したい場合でも買い手が見つかりにくく、低価格での売却または売却できない可能性があるでしょう。

社債に投資したお金は満期前に換金することが難しいケースもあるため、自身の資金計画に合わせて購入することが大切です。

まとめ

社債は株式に比べて安全性が高く、銀行の定期預金よりも高い利息を得られる点が魅力です。長期的な資産運用を検討している人は、社債の購入も選択肢の一つとして検討してみてくださいね。
ただし、発行元の企業によっては損をするリスクが高くなるため、企業の信用度を必ず確認しましょう。

社債の他にも、比較的ローリスクで初心者向けの投資方法があります。以下の記事に詳しく記載されていますので、ぜひ参考にしてください。
投資初心者向け|元本保証・ローリスクな金融商品おすすめ6選
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【このコラムの著者】

LIFULL HOME'S 不動産投資編集部

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