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高配当が魅力の米国株~メリット・買い方・投資におすすめの人とは~

長期にわたり成長を続けている米国株。高い収益力や将来性が投資対象として注目されていますが、海外であることから日本株よりもハードルの高さを感じている方もいるでしょう。
しかし米国株だからといって、日本株よりも極端に難易度が上がるわけではありません。むしろ少資金で投資可能であることから、初心者でもじゅうぶんに取り組みやすい投資といえます。

この記事では、米国株の投資メリットやリスク、買い方・取引方法について解説します。併せてどのような方に米国株式投資がお勧めなのかについても紹介していますので、取引を始める際の参考にしてください。

米国株の魅力とは

近年、米国株への投資に対する関心が急速に高まっています。米国株にはどのような魅力があるのか、日本株と比較しながら見ていきましょう。

将来性が期待できる

アメリカの株式市場は世界最大規模であり、株価は過去30年間長期的に上昇傾向が続いています。もちろん、リーマンショックやコロナ禍においては一時的に下落しましたが、いずれも回復し上昇傾向は変わっていません。

また、投資パフォーマンスも日本株より優れています。米国株の主要指標の一つである「ダウ平均株価」を見てみると、30年で株価は10倍以上。日経平均が20%程度の増加に留まることと比較すると、そのパフォーマンスの高さは明らかでしょう。

米国株の成長の背景にあるのは、好調なアメリカ経済です。アメリカは世界の中心であり革新的な企業が多く生まれやすい土壌であることや、今後の人口増加も見込まれていることから将来性が期待できます。

少額投資が可能

日本株には単元株制度があり、取引は原則100株単位です。株価は企業によって差があり、銘柄によっては取引に数十万~数百万円単位の大きな資金が必要になります。

一方米国株には単元株制度がないため、1株から取引ができます。
いわゆるGAFAM(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)など世界的な優良企業へも、日本円にして数万円~数十万円の小資金から投資できることが大きな魅力です。
個別株はもちろん、複数の銘柄を組み合わせて運用するETF(上場投資信託)の取引も可能なため、初心者でも取引しやすいでしょう。

高配当が期待できる

アメリカの企業は、日本よりも株主を重視した経営を行う傾向があり、配当にも積極的です。
日本企業の配当は年1~2回が一般的で、企業によっては株主優待が設けられています。
一方アメリカ企業は、主に配当で株主に利益を還元するのが一般的で、配当の実施は年4回が中心。増配を続けている企業も多く見られ、日本株よりも高配当が期待できます。

個別株の値幅制限がない

日本株には、ストップ高・ストップ安といった、個別株の制限値幅があります。前日の終値(特別気配の場合は最終気配値)を基準値段とし、一定以上の変動を制限することで異常な暴騰・暴落を防止しています。
たとえば、基準値段が1,000円の銘柄の場合、当日の値幅は700円~1,300円となり、それ以上の変動は制限されるのです。
そのため、株価が変動するような何かしらの大きなニュースがあった場合でも、株価の動きは限られます。

しかし米国株では、市場において一定以上の価格下落が起きた場合に一定時間取引を停止する「サーキットブレーカー制度」はあるものの、個別銘柄についての制限値幅はありません。
そのため、何かしらのニュースによって大きく株価が動くことがあった場合、取引機会を狙えば短期的に大きな利益を得ることが可能でしょう。

資産リスクを分散できる

資産運用でリスクを抑えるには、分散投資が有効です。分散投資には主に資産・時間・地域の分散が挙げられます。

円ベースの資産を持つ方が米国株へ投資すれば、資産および地域の分散が叶います。分散投資を行うことで、特定の国の金融市場が大きく変動した場合でも、資産全体への影響を抑えることが可能になるのです。

米国株投資で特に注意したい3つのリスク・デメリット

さまざまなメリットのある米国株投資ですが、投資である以上リスクやデメリットも存在します。
特に、以下の3点については、日本株にはないリスク・デメリットです。正しく理解した上で取引を行いましょう。

価格変動リスク

企業業績や経済情勢によって株価が変動するのは、どの国でも同じです。好調の米国株であっても、リーマンショックやチャイナショック、コロナショックのような大きく株価を下げる局面が再び現れることは今後もじゅうぶん考えられます。

ここで注意したいのは、先述したように米国株には制限値幅がないため、一晩で暴騰することも暴落することもある点です。
暴落したタイミングで狼狽売りしてしまうと、日本株よりも大きな損失を被る可能性があるでしょう。

為替変動リスク

米国株の取引は、米ドルベースで行います。そのため、株価の変動のみならずドル円の為替レートの影響も受けます。
つまり、保有銘柄の株価が値上がりしても、為替が円高に振れると円での資産が目減りする可能性があるのです。
また、米国株はドルでの取引になるため、円からドル、ドルから円に変える場合にそれぞれ手数料がかかる点も考慮しておかなければなりません。

配当の二重課税に対処が必要

米国株の取引を行う際には、課税関係についても理解しておきましょう。

譲渡益については米国での課税はなく、国内で20.315%(所得税・復興特別所得税・住民税の合計)が課税されます。
しかし配当金については、米国内で10%が源泉徴収されたあと、残りの90%の配当益に対して日本でも20.315%(申告分離課税の場合)が課税される二重課税となるのです。

株式取引を行う際に「特定口座(源泉徴収あり)」を選び、確定申告不要制度を活用している方も多いでしょう。しかしその場合、米国株についても申告不要とできる反面、税負担が約30%にまでのぼってしまいます。

二重課税を回避するには、確定申告で外国税額控除を適用させてアメリカでの課税分を取り戻すか、国内での課税を避けるためにNISA口座内で取引を行うことが必要です。

米国株式の買い方・取引方法

米国株式は、米国株を取り扱う国内の証券会社で取引ができます。近年ネット証券を中心に米国株を扱う証券会社は増えており、日本株と同じような感覚で取引することが可能です。

取引口座開設

米国株を扱う証券会社で口座を開設し、さらに外国株取引口座を別途開設します。
外国株は、証券会社によって取扱銘柄数や手数料体系が大きく異なります。自分のニーズにあった証券会社を選びましょう。
口座開設に要する期間は、最短で即日~2週間程度が目安です。

一部の証券会社では、証券総合口座開設時に外国株取引口座が自動的に開設されているケースもあります。その場合は、そのまま取引に進むことが可能です。

購入方法

米国株の買い方自体は、日本株と大きく変わりません。ただし外国株の取引は現地通貨ベースになります。
ひとつめの取引方法は、あらかじめ自分で円を外貨に換えて入金しておき、購入時は外貨で決済する外貨決済。もうひとつは口座内に日本円資金を入金しておき、決済時に証券会社指定のレートで自動的に外貨交換、購入を同時に行う円貨決済です。どちらか自分に合った方法を選択することが可能です。

円貨決済の場合、あらかじめドルを用意する必要がなく、手軽に取引できます。しかし、指定為替レートの水準が割高になる上、決済の度に為替手数料がかかることに注意しましょう。

外貨決済は有利なタイミングで外貨をまとめて用意できること、取引ごとに為替手数料が発生しないことがメリットです。しかし一部の証券会社では外貨決済を扱っていないことがあります。

取引時間

米国株の取引時間は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)・ナスダックともにニューヨーク現地時間の9:30~16:00です。途中に休憩時間はありません。
日本時間では夜間の23:30~翌朝6:00(サマータイム時は22:30~翌朝5:00)です。

また米国株式市場では、現地時間の8:00~9:30はプレ・マーケット、16:00~20:00はアフター・マーケットとして時間外取引が行われています。ただし、取引しようとする証券会社が時間外取引に対応しているかどうか、事前に確認するようにしましょう。

日本の株式市場同様、土・日・現地の祝日は休場となっています。

米国株への投資がおすすめの人とは

さまざまな資産運用方法がある中で、どのような人に米国株式投資が向いているのでしょうか。米国株の特徴から見ていくと、次の3つの方に当てはまるといえます。

長期投資を考えている人

米国株は高配当銘柄や増配を続けている銘柄も多く、長期投資に向いています。もちろん投資ですので値下がりのリスクはありますが、米国株は市場成長性が高く、これまでに何度も回復・成長へと転じています。
また米国株に資産を分散しておくことは、国内資産のリスク対策としても有効でしょう。

日中仕事のビジネスパーソン

日中働いているビジネスパーソンでも日本株の取引を行うことは不可能ではありません。しかし、値動きが気になって仕事に支障が出たり、大きなニュースの際にリアルタイム取引が難しかったりといったデメリットが考えられます。
その結果思うような成果が出せず、投資から遠ざかってしまう方もいるでしょう。

米国株なら日本時間の夜間に市場がオープンしますので、日中のリアルタイム取引が難しい方でも挑戦しやすいメリットがあります。

資産形成のスピードを高めたい人

先に述べたように、アメリカは世界のイノベーションが集まる場所です。数年後に10倍以上の株価になるテンバガー銘柄を狙って投資し、早期の資産形成を目指すこともできます。
日本株で大きな値上がり率を求めて銘柄を選択すると、リスクのある中小型株が中心となるでしょう。しかし、米国株なら安定銘柄で成長を続けている企業もあり、リスクを抑えながら効率的に資産を増やしていきやすい環境といえます。

まとめ

米国株は長期的に市場が成長しており、リターンの大きな投資として人気があります。しかし、価格変動の大きさや為替変動の影響など日本株と異なる注意点もあるため、取引にあたってはリスクについてもしっかり理解しておく必要があるでしょう。

リスクを抑えた長期的な資産運用をお考えなら、現物資産を活用する不動産投資もお勧めです。
以下の記事では、株式投資と比較した不動産投資のメリットや、不動産投資の魅力について解説しています。ぜひ併せて読んでみましょう。

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【このコラムの著者】

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