「お金を増やしたいけれど、何から始めたらいいのか分からない」
「頑張って節約しても貯金が増えない」
このように悩んでいる人は、お金の増やし方を一から考え直してみませんか?
お金を増やす方法は、大きく分けて以下の3種類があります。
・収入を増やす
・支出を減らす
・資産運用をする
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえであなたに合った方法を実践すれば、より効果を実感できるでしょう。
また、お金を増やす3つの方法のなかでも「資産運用」に関する知識を深めて「お金に働いてもらう仕組み」をつくると、今抱えている悩みを解決できるかもしれません。
今回は、3種類のお金の増やし方のメリット・デメリットと、投資でお金を増やすために知っておくべきことを解説します。
収入を増やすメリット・デメリット
「収入を増やすこと」は、お金を増やす方法として多くの人がイメージする方法でしょう。収入を増やすメリット・デメリットは以下のとおりです。
収入を増やすメリット・デメリット
メリット | 成果を明確に実感できる |
転職を検討しなければリスクが少ない | |
デメリット | プライベートな時間が減る可能性がある |
時間がかかる可能性がある |
収入を増やすための具体例
・現在勤めている企業で成果を出して出世する
・収入が高い企業へ転職する
・副業を始める
大企業の会社員や公務員なら、将来的に収入アップを見込める可能性が高いでしょう。ただし、収入アップの幅は会社の業績や個人の成果によって異なるため、時間がかかるうえ、確実な方法とは言えません。
現在の企業で収入アップを見込めなければ、転職を視野に入れることも選択肢の一つです。ただし、年齢や経歴、スキル次第では転職先が決まらないリスクがあり、前職よりも条件が悪くなる場合があります。
副業で稼ぐ方法もありますが、副業の内容によっては収入が増える見返りに自由な時間が減る可能性があるでしょう。また、副業を禁止している企業もあるため、就業規則を確認する必要もあります。
以下の記事では、在宅でできる副業を紹介しているので、副業を検討している人はぜひご覧ください。
【ホームズ】在宅でできるおすすめの副業5選~副業を選ぶポイント~
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner178/
支出を減らすメリット・デメリット
家計の収支を見直すことで、自由に使えるお金を増やす方法です。
支出を減らしてお金を増やすメリット・デメリット
メリット | すぐに効果が出る |
デメリット | 挫折しやすい |
効果に限界がある |
現在家計簿をつけていない人は、家計の収支を明確にして無駄を確認すると、削減するべき支出を把握できるでしょう。
支出を減らすポイントは、固定費から見直すことです。食費、交際費などの変動費は毎月変わるため、節約の効果が継続しません。一方、光熱費、通信費、保険料、住居費などの固定費は、一度見直せば毎月必ず節約できます。
ただし、節約すれば自由に使えるお金が増えますが、根本的にお金が増えているわけではないため、どんなに家計を切り詰めても効果に限界があります。我慢することでストレスがたまり、挫折してしまう人も少なくありません。
以下の記事では、すぐに実践できる節約術を解説しているので、節約を検討している人におすすめです。
【ホームズ】節約は無理をしなくても大丈夫! 今日からできる簡単節約術8選
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner187/
資産運用でお金を増やすメリット・デメリット
資産運用と聞くとお金持ちがすることだとイメージする人は多いでしょう。しかし、最近では500円以下でも始められるワンコイン投資など、少額から始められるものもあります。
大きな資金を投資することに抵抗がある人は、少額から始めて様子を見ることも手段の一つです。
資産を運用してお金を増やすメリット・デメリット
メリット | 元本が大きく増える可能性がある |
運用方法によっては節税効果がある | |
自由時間を犠牲にせずお金を増やせる | |
デメリット | 元本割れリスクがある |
リスクを避けるための知識が必要 |
資産運用でお金を増やす場合、ほかの方法とは異なり元本が大きく増える可能性や自由時間を犠牲にしなくてもお金を増やせる点が大きなメリットです。
また、日本人の長寿化に伴い、老後の資金不足が示唆されている近年では、iDeCo(イデコ)やNISA(ニーサ)など国による制度も整っています。
ただし、どんな金融商品にも元本割れのリスクがあります。金融商品を購入する際は、事前に商品の特徴を理解したうえで投資するなど、投資判断を慎重に行いましょう。
資産運用はなぜ必要?投資でお金を増やすために知っておくべきこと
前章で解説したとおり、お金を増やす3つの方法にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選択することが大切です。
しかし、毎日朝から夜まで仕事で忙しい人、家事や育児に一生懸命な人など、どんな人にとっても時間は有限です。だからこそ、お金を増やしたい人には「自分だけでなくお金にも働いてもらう仕組みをつくる」ことをおすすめします。
また、すでに貯蓄ができている場合でも、銀行に預けたままになっていませんか?低金利が続いている近年では、銀行の普通預金の金利は年0.001%程度です。
金利年0.001%では、100万円を1年間預けても、年間の利息は単純計算でわずか10円です。
収入を増やす・支出を減らす方法でお金を増やしたい人も、増やしたお金を資産運用する方法を学び、お金に働いてもらう仕組みをつくるに越したことはありません。
ここでは、お金を増やしたいすべての人が、投資でお金を増やすために知っておくべきことを解説します。
目標金額・目的を明確にする
投資を始める際、目標金額や目的を明確にしておくと、挫折しにくく継続できます。また、自分に合った資産運用の方法が見つかりやすくなるでしょう。
「お金を増やす目的」は人それぞれなので、教育、マイホーム、老後など大きな目的もあれば、旅行に行きたい、好きなものを買いたいなど身近なものもあります。目的によって必要な金額、時期、投資金額が異なるので、以下の項目を一度整理してみましょう。
整理する項目 | 具体例 |
お金を増やす目的 | 教育資金、マイホームの頭金 |
いつまでにいくら必要なのか | 3年後までに300万円 |
どんな方法でお金を増やすのか | 投資信託、定期預金、不動産投資 |
どのように資金を準備するのか | 現在の貯金の一部を使う |
投資の「リスク」は「危険度」とは少し違う
資産運用を大きく分けると、定期預金や個人年金保険などの「貯蓄型」と株式投資や投資信託などの「投資」に分かれます。後者の場合、リスクを懸念して資産運用に踏み込めない人もいるでしょう。
しかし、投資で使われる「リスク」の意味は、一般的に使われる「危険度」とは意味合いが異なります。
投資のリスクとは、リターンの変動を意味します。例えば、株価が上がったり下がったりして価格が変動し、得られる利益が変動することなどです。
リターンの変動幅が小さければリスクが低く、大きければリスクが高くなります。つまり、リスクが高いほど、リターンが大きい=得られる利益が大きいということです。
投資のリスクは商品によって異なるため、まずは資産の一部をリスクが低い金融商品で運用し、様子を見ながら投資金額を増やしていく方法がおすすめです。
投資のリスクは長期運用・分散投資で抑えられる
投資のリスクは、長期運用・分散投資をすることで軽減できます。
長期運用とは、文字どおり長期で運用することです。長期で運用すると、短期で運用するよりもリターンの振れ幅が小さくなるため、安定して収益を得られます。
また、1つの金融商品に一気に投資するよりも、複数の金融商品に分散して投資するほうが、資産運用のリスクを抑えられるでしょう。
長期運用・分散投資でお金を増やすための具体例
長期運用・分散投資でお金を増やすための具体例と特徴を以下の表にまとめたので、資産運用を検討している人は参考にしてみてくださいね。
投資方法 | 特徴 |
債券 (個人向け国債、社債など) | 国や企業が発行する有価証券に一定期間お金を預けて利息を受け取る方法。満期になると元本が返ってくる。 |
投資信託 | 多くの投資家から集めたお金で投資のプロが資産を運用する方法。運用で得た利益が各投資家に分配される。 |
定期預金 | 金融機関に一定期間お金を預けて利息を得る方法。一般的な普通預金よりも金利が高く設定されている。 |
不動産投資 | 不動産を購入して家賃収入を得る方法。初期費用が必要だが、家賃収入を得られれば長期的で安定した収入を得られる。 |
以下の記事では、社債や投資信託について詳しく解説しているので、興味がある人はぜひご覧ください。
【ホームズ】社債とは? 株式との違い・種類・利回り・メリット・リスクを解説
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner193/
【ホームズ】投資信託のメリット・デメリット~不動産投資と比較してみよう~
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner195/
LIFULL HOME’Sでは、不動産投資の基礎から賃貸経営ノウハウ、セミナー情報まで幅広い情報をお届けしています。不動産投資に興味がある人は、こちらをご覧ください。
【ホームズ】日本最大級の不動産投資サイト《セミナーから物件探しまで》
https://toushi.homes.co.jp/
iDeCo(イデコ)やつみたてNISA(ニーサ)などの国の制度
長期的な資産運用を支援する国の制度として、iDeCo(イデコ)やつみたてNISA(ニーサ)があります。
iDeCoとは、個人型確定拠出年金と呼ばれる私的年金制度です。自分で掛け金額を設定し、自分で選択した投資商品を運用できます。運用成績に応じて、運用したお金を将来年金として得られる仕組みです。
つみたてNISA(ニーサ)とは、小額投資非課税制度という制度です。つみたてNISAで投資できる投資信託の銘柄は、一定条件を満たしたものばかりです。そのため、投資初心者でも始めやすい長期の積立、分散投資に適した金融商品で資産運用できます。
つみたてNISAは、運用中のお金をいつでも引き出すことができますが、iDeCoは60歳まで引き出しできません。近い将来の資金準備が目的の人にはつみたてNISA、老後の資金準備が目的の人にはiDeCoがおすすめです。
これらの制度は運用で得た利益が税制優遇されるなど節税効果もあるので、詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
【ホームズ】NISA(ニーサ)とつみたてNISA(ニーサ)の違いを分かりやすく解説
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner196/
【ホームズ】iDeCo(イデコ)とは?メリット・デメリットやおすすめの運用方法
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner181/
まとめ
お金を増やす方法は大きく分けて3種類ありますが、確実に増やすためには資産運用についての知識を深めてお金に働いてもらう仕組みを作ることが近道です。
投資を始める際は、リスクに備えて安全に資産運用するために、積極的に情報収集してみてくださいね。
また、副業や資産運用でお金が増えた際、確定申告が必要になる場合があります。会社員の人は以下の記事も併せてご覧ください。
【ホームズ】サラリーマンでも確定申告をすべきケースとは?
https://www.homes.co.jp/cont/living/living_00284/