LIFULL HOME'S 不動産投資編集部の不動産投資コラム

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LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

養老保険のメリット・デメリットとは? 保険と資産形成の賢い両立方法も紹介

養老保険で保障を持つと、被保険者が死亡した場合でも満期を迎えた場合でも、保険金を受け取ることが可能です。保険期間を自由に設定できるため、将来の大きな資金準備として利用する人も少なくありません。

しかし、近年は養老保険のような貯蓄型保険の返戻率が下がっており、資産形成を重視したい人にとっては魅力が薄れてきているといえるでしょう。資産形成を目的として養老保険への加入を検討する際、一般的な資産運用と比較するなど他の選択肢も併せて検討することをおすすめします。

今回は、養老保険のメリット・デメリットと保険と資産形成の賢い両立方法を紹介します。

養老保険とは?

養老保険とは、保険期間中に被保険者が亡くなった場合、遺族に死亡保険金が支払われ、満期まで生存した場合、契約者に満期保険金が支払われる保険です。つまり、被保険者が保険期間中に亡くなった場合でも満期を迎えた場合でも、設定した金額を受け取れます。

養老保険は、掛け捨て保険がもったいないと感じる人、資産形成をしながら死亡保障も持ちたい人に向いている保険です。

養老保険以外の貯蓄型保険については以下の記事で解説しているので、興味がある人はご覧ください。
【ホームズ】貯蓄型保険がおすすめな人はどんな人? メリット・デメリットについても解説
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner220/

養老保険のメリット

養老保険のメリットは、以下2つです。
・保険期間を自由に設定できる
・死亡保障と資産形成を両立できる

養老保険は契約時に保険期間を自由に設定でき、死亡保険金または満期保険金を受け取れるため、将来必要な資金を計画的に準備できます。

たとえば子どもが誕生したら養老保険に加入し、成長に合わせて保険期間を15年に設定。子どもが中学を卒業するまで死亡保障を確保して、高校・大学進学のために教育資金を準備するといったことが可能です。

養老保険のデメリット

養老保険のデメリットは、割高な保険料や満期を迎えると保障が消滅することなどです。順番に解説していきましょう。

保険料が高め

養老保険には死亡保障を持ちつつ資産形成できるという、2つの役割があります。お得な感じがしますが、一般的な掛け捨ての定期保険よりも保険料が高めになることが一般的なため注意が必要です。

満期を迎えると保障が消滅する

養老保険と同じように資産形成の性質を持つ保険に、終身保険があります。終身保険は保険料の払い込みが終了しても、一生保障を確保できることがメリットです。

一方、養老保険は満期を迎えると保障がなくなるため、加入時に保険期間満了後の保障も併せて検討することも重要です。

リターンが少ない

養老保険は保険料が割高なだけに、資産形成の観点からするとリターンが少ない点もデメリットです。

保険会社は保険料を日本国債で運用していますが、日本国債の利回りはマイナス金利の影響を受けて低下しています。一昔前の高金利の時代は、いわゆるお宝保険で大きなリターンを得られましたが、近年は以前のように大きなリターンを期待できません。

養老保険は満期時に満期保険金額を受け取れることが魅力ですが、払込保険料の総額が満期保険金額を下回るケースもあるため契約時に慎重に検討することが大切です。

養老保険は資産形成になる? 利回りで考える保険と投資

養老保険を検討している人の多くは、保険と投資を両立できることに魅力を感じているでしょう。しかし、資産形成が目的であれば、養老保険よりも低いコストで積み立てる方法もあります。養老保険を契約する前に、一般的な資産運用と比較することも選択肢の1つです。

養老保険の返戻率・利回りはどれくらい?

資産形成として養老保険への加入を検討している場合、返戻率や利回りを考慮しましょう。返戻率とは支払った保険料に対して戻ってくる保険金の割合、利回りとは投資した金額に対して年間で得られる利益の割合です。

あくまでも一例ですが、国内生命保険の養老保険の返戻率と利回りを計算すると、以下の結果になりました。

【契約条件】
・30歳男性
・満期:60歳
・毎月の積立金額:3万円(30年間の払込保険料総額:1,080万円)
・満期保険金額:1,000万円

返戻率92.5%
利回り-0.52%

返戻率92.5%ということは、30年間で支払った1,080万円の保険料に対して戻ってくるお金が92.5%ということです。つまり、元本割れを意味しています。

また、利回りは-0.52%となっているので、養老保険では毎年リターンを得られていないことを意味します。

保険料は加入時の年齢、払込方法(一時払い、月払いなど)、払込期間などで異なるため、あくまでも一例です。しかし、上記の試算の場合、養老保険を投資として考えると、利回りが高いとはいえないという結果でした

毎月3万円を利回り3%で運用するといくらになる?

仮に、先ほどの養老保険で支払う月3万円を利回り3%で30年間運用した場合、最終積立金額は約1,748万円になります。1,080万円の元本で得られる運用収益は668万円です。

投資の世界で利回り3%とは、どのような数字なのか気になる人もいるでしょう。

利回りは同じ投資方法でも投資対象によって異なるため一概にはいえませんが、ミドルリスク・ミドルリターンの不動産投資の平均利回りは5%程度、ローリスク・ローリターンの債券投資の利回りの目安は1~3%程度です。

リスクが低いといわれる投資商品でも、利回り3%は実現できる可能性がある数字となっています。

ただし、投資にはリスクがあるため、運用成績によっては元本割れする場合があります。確実にプラスになる訳ではない点には注意が必要です。

多少のリスクを覚悟できれば、投資で資産を運用する方法も選択肢の一つと言えるでしょう。

保険と資産形成の両立方法

養老保険は投資と保険がセットになっているためお得に感じます。しかし、一般的な定期保険と比べると保険料が割高で、一般的な資産運用と比べるとリターンが少なくなっています。

ここでは、保険と資産形成を両立させたい人向けの資産運用の組み合わせ例を紹介します

掛け捨て保険+つみたてNISA(ニーサ)・iDeCo(イデコ)

掛け捨て保険+つみたてNISA(ニーサ)・iDeCo(イデコ)の両立は、保険と投資を分けて備える方法です。

一般的に、同じ金額の死亡保障を備える場合、掛け捨て保険は養老保険よりも安く加入できます。

30歳男性が60歳満期で1,000万円の死亡保障を持つ場合、養老保険では月額数万円かかりますが、定期保険では月額5,000円程度で加入可能です。

保険料が安くなる分、毎月の余剰資金をつみたてNISA(ニーサ)やiDeco(イデコ)を利用しながら運用できます。

つみたてNISAとiDeCoは、どちらも資産運用しながら税制優遇を受けられる制度です。気になる人は以下の記事で詳細を確認してみてくださいね。

【ホームズ】NISA(ニーサ)とつみたてNISA(ニーサ)の違いを分かりやすく解説
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner196/

【ホームズ】iDeCo(イデコ)とは?メリット・デメリットやおすすめの運用方法
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner181/

不動産投資+団体信用生命保険

資産形成しつつ生命保険で備えるという観点からすると、不動産投資+団体信用生命保険(団信)も選択肢のひとつです。不動産投資で収益物件を保有していれば、入居者がいる限り定期的に家賃収入を得られます。

収益物件を購入する際、投資ローンを組むケースがほとんどですが、ローン契約時に加入する団体信用生命保険は生命保険の役割をしてくれます。団体信用生命保険とは、ローンの契約者が万が一亡くなった場合、ローンの残債が0円になる保険です。

契約者が亡くなった場合でも、遺族に経済的な負担をかけず、資産として不動産を残せます。

ただし、不動産投資で安定的な家賃収入を得るためには、基本的な知識を身に付けることが大切です。気になる人は不動産投資のメディアやセミナーをチェックしてみてください!

【ホームズ】不動産投資ノウハウ
https://toushi.homes.co.jp/knowhow/

【ホームズ】資産運用を始めるため、不動産投資セミナー(勉強会)で賃貸経営を学ぶ
https://toushi.homes.co.jp/seminar/

まとめ

養老保険は死亡保障を持ちながら資産形成できる保険です。ただし、資産形成を重視したい場合、一般的な投資方法で資産を運用したほうが大きなリターンを得られる可能性があります。

投資と保険を分けて考えるなど、工夫することで賢く将来の資金準備ができるので、加入前に慎重に検討することをおすすめします。

【このコラムの著者】

LIFULL HOME'S 不動産投資編集部

LIFULL HOME'S 不動産投資は、不動産投資・収益物件の検索から不動産投資セミナーやイベント運営を実施。
不動産投資にまつわる新鮮な情報、トレンドを発信。
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