時代の移り変わりとともに上昇していく物価や消費税。ゆるやかなインフレ傾向にある日本では、インフレ対策として投資を始めることも資産を守る選択肢の一つです。
そうはいっても、「何から始めたらいいのかわからない」「大きな資金は用意できない」などさまざまな悩みがあるでしょう。
今回は、投資初心者におすすめの資産運用方法を、インフレ対策という観点から紹介します。誰でも始めは初心者なので、あせらず一歩ずつ前に進みましょう。
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【投資初心者にもおすすめ】インフレ対策ができる資産運用方法
インフレ対策として投資をするためには、お金ではなく「物」として資産を持つことが大切です。ここでは、インフレ対策ができる資産運用方法を3つ紹介します。
比較的少額から始められる方法を厳選しているので、初心者の方もぜひ参考にしてください。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金をファンドマネジャーと呼ばれる専門家が運用する方法です。投資信託の投資対象には、株式・債券・不動産などさまざまなものがあります。
金融商品の詰め合わせパックのようなものと考えると、イメージしやすいかもしれません。
近年は、毎月コツコツ積み立てる積立投資が人気ですが、積立投資と投資信託はとても相性がよい組み合わせです。
投資信託による資産運用では複数の銘柄に投資できるため、リスクを分散しつつインフレ対策ができるでしょう。
投資信託の8つのリスク|リスク分散のポイントとリスクの計算方法
株式投資
株式投資は、企業が発行する株式を購入して株主になる方法です。株主になると、企業が得た利益の一部を配当金として受け取ることができます。
インフレになるということは、物価が上がって相対的にお金の価値が下がるということです。そのため、消費者からすると、物価上昇に対してネガティブなイメージを抱きがちです。
しかし、物価が上がる背景には需要増加があり、企業の商品・サービスの価格上昇、売り上げ増加につながります。そうすると、株価上昇や配当金の増額につながり、投資家に還元される可能性が高まります。
企業が儲かると企業で働く従業員の給料アップにもつながりやすいため、インフレ=悪いことばかりではないんですよ。
株式は購入できる単位が決まっており、100株単位が一般的です。ただし、企業によっては1株数百円のものもあるため、数万円からでも購入できます。証券会社によっては1口からでも購入できる場合もあるので、気になる方は証券会社の公式サイトを確認してみてください。
不動産投資型クラウドファンディング
クラウドファンディングは、複数の投資家が資金を出し合うことで、起案者がプロジェクトを実行する投資方法です。不動産投資型クラウドファンディングの場合、プロジェクトの対象が不動産になります。
個人で不動産投資を始める場合、数百万円~数千万円などまとまった資金が必要ですが、不動産投資型クラウドファンディングであれば1万円から手軽に始められます。
不動産は現物資産と呼ばれるもので、インフレ対策の投資先として有効的な手段の一つです。LIFULL HOME‘Sでは不動産型クラウドファンディングのファンド情報をまとめて掲載しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
LIFULL不動産クラウドファンディング
クラウドファンディングとは? 資金調達方法とメリット、デメリットを解説
小額投資は意味がない? 少額でもインフレ対策をしたほうがいい理由
少額投資や積立投資など、コツコツ型の資産運用が注目を集める一方、「少額投資は意味がない」といった意見を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
資産を運用する際、投入する資金が少額なほど効果が小さくなる傾向にあるため、そのような意見があります。
しかし、初心者が少額投資をすることには以下2つのメリットがあるため「意味がない」というのは少々極端なのかもしれません。
【初心者が少額投資をするメリット】
・投資のスキルが身につく
・大きな失敗を防げる
【投資のスキルが身につく】
どのような方法で投資を始めるとしても、投資対象に関連した知識やスキルがあれば、投資の効果を高められる可能性があります。まとまった資金を用意できなくても、少しでも早く少額から投資を始めれば、実体験を通して感覚的にスキルが身につくでしょう。
【大きな失敗を防げる】
長年かけてためた預貯金や、リタイア時に受け取る退職金。これらを一度に投資する場合、少額から始める場合よりも大きな失敗をするリスクが高くなります。
将来、まとまった資金を上手に運用するために、少額からでも投資経験を積んでいると財産を大きく失うリスクを防ぐことができるかもしれません。
【積立投資のメリットと注意点】効果的に運用するポイントとは?
インフレ対策をしないこともリスクになり得る
投資は預貯金と違って、一定のリスクを取る代わりにリターンとして利益を得られる仕組みです。そのため、元本保証できるものではありません。
「リスクがあるなら預貯金だけでいいのでは?」と感じる人もいるでしょう。
しかし、資産を守るという観点からすると、インフレ対策をしないことも資産価値が下がるリスクを背負う可能性があります。
万が一、急速にインフレが進んだ場合、預貯金のみで資産を蓄えている人は大きなダメージを受ける場合があるでしょう。インフレになってからインフレ対策をするのではなく、インフレに備えて少しずつ対策を取るという考え方が大切です。
ある程度の余剰資金がある人は、インフレに強い金融資産に少額からでも資産を分散させることを検討したほうがいいかもしれません。
大きく投資したい人におすすめのインフレ対策
少額からではなく大きく投資をしたい場合、不動産投資が有効的な手段の一つです。現物資産である不動産は、インフレ時に価値が下がりにくいというメリットがあります。
また、不動産投資は長年多くの投資家が資産を形成してきた方法です。ノウハウをまとめた書籍は多数あり、知識を得る環境が整っています。不動産投資に関する多数の書籍が、書店に並んでいる光景を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
最近では、書籍だけでなくセミナーやインターネット上の記事による情報収集も身近になっています。LIFULL HOME’Sでは多数のセミナー情報、不動産投資に関するノウハウを発信しているので、興味がある方はチェックしてみてください。
【ホームズ】日本最大級の不動産投資サイト《セミナーから投資物件探しまで》
株式・投資信託の始め方
最後に株式、投資信託の始め方を紹介します。不動産投資、不動産投資型クラウドファンディングの始め方については以下をご欄ください。
ここでは株式や投資信託の始め方を紹介するので、不動産投資、不動産投資型クラウドファンディングの始め方については以下をご覧ください。
不動産投資ノウハウ
LIFULL不動産クラウドファンディング
投資をはじめる場合のステップは以下3つです。
STEP1:証券口座を開設する
STEP2:銘柄を選ぶ
STEP3:購入する
金融商品を購入するためには、普通預金口座とは異なる金融資産専用の口座を開設する必要があります。最近ではネット証券が多数あるため、忙しい方でも気軽に始められるでしょう。
まとめ
日本では、将来的にインフレになる可能性が高くなっています。現在預貯金のみで資産を保有している方は、インフレに強い投資対象に資産を分散させてみてはいかがでしょうか。
投資の中には少額から始められるものもあるため、手始めにそのような方法で始めてみるのも選択肢の一つです。