あなたは「投資」に対して、どのようなイメージを持っていますか?
「大金が必要」
「スマホやパソコンで、価格の変動を一日中見ているもの」
「失敗する人が多く、怖くて危険」
このようなイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。その場合、「投資」を「投機(とうき)」と混同しているかもしれません。
今回は投資に関する基本的な知識、貯蓄や投機との違い、初心者におすすめの資産運用方法などを解説します。
投資とは? どうして投資が必要なの?
投資とは、国や企業の成長に期待して資金を提供することです。資金を提供した投資先に利益が生まれた場合、リターンとして利益の一部を得られます。
たとえば株式投資の場合、投資家が企業の株式を購入すると、企業はその資金をもとに新規事業の立ち上げや新商品の開発を行います。それらの活動で利益が出ると、配当金として投資家に還元される仕組みです。
どうして投資が必要なの?
多くの人が投資をする理由の1つは、豊かな人生を送るためです。
あなたが理想とする人生はどのようなものですか?
・結婚して楽しい家庭を持ちたい
・マイホームを購入して自分だけの資産を手に入れたい
・旅行や趣味を好きなだけ楽しみたい
・現役時代に一生懸命働いて、老後はゆっくり過ごしたい
「豊かな人生」といっても、人それぞれ定義が異なります。しかし、自分が思い描く人生を送るためには、相応のお金が必要な場合も多くあります。自分が働いて稼げば安定した生活が手に入りますが、働くことができる時間は限られています。
限られた時間の中で効率よくお金を増やすためには、自分が働いて稼ぐだけでなく、投資をしてお金に働いてもらうことが大切です。
投資でお金を増やすことで家計や時間に余裕が生まれ、より豊かな人生を送るための可能性が広がるでしょう。
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貯蓄と投資の違い
貯蓄とは、普通預金や定期預金、貯蓄型保険などを利用してお金をためることを指します。一方、投資とは、株式や投資信託、不動産などを対象に利益を見込んでお金を出すことです。
どちらも資産形成の手段ですが、貯蓄は比較的安全・確実にためることを重視するもの、投資はある程度のリスクを取りながらリターンを得るものです。
日本人は、投資よりも貯蓄を好む人が多い傾向にあります。一昔前であれば、金利も高く、貯蓄だけでお金を増やすこともできました。
しかし、超少子高齢化社会が進むにつれて、老後にも多くのお金が必要になるなど、試算を増やすスキルの必要性が高まってきています。
など、理由を明示したほうがいいかもしれません。。
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投資と投機(とうき)の違い
投資は「怖い」「危険」といったイメージを持っている人は、投資を投機と混同している可能性があります。どちらも利益を見込んでお金を出す手段ですが、考え方が異なります。
【投資は長期目線・投機は短期目線】
投資は、長期で運用して少しずつ資産を増やすものです。そのため、短期で大きな利益を出すことを目指すものではありません。
一方、投機は将来の価格変動を予測し、売却差益を狙って金融商品を購入することです。たとえば、株価の上昇を期待して現在10万円の株式を購入し、翌月20万円で売却。10万円分の売却益を得るといった方法です。
一般的に投機は投資よりも短期間で得られるリターンが大きくなりますが、その分、リスクも高くなります。
【投資はwin-winの関係・投機はゼロサムのゲーム】
投資目的で国や企業に資金を提供すると、投資先が新たな利益を生み出す可能性があるでしょう。投資先にとってプラスになり、投資先が利益を出すことで投資家にとってもプラスになります。つまり、投資は投資家と投資先がwin-winの関係です。
一方、投機は投機対象の資産価値自体を増やすことが目的ではないため、誰かが利益を出せば誰かが損失を被るという仕組みです。市場全体の損益を合計するとゼロになるため、投機はゼロサムのゲームと表現されることがあります。
投資にはどんな種類がある? リスク・リターンの関係とは?
投資といってもさまざまな種類があります。ここでは、代表的な4つの投資方法を紹介しましょう。
特徴 | 得られるリターン | |
債券投資 | 国や企業が発行する債券を購入することで、お金を貸し付ける方法。満期になると額面金額が戻ってくる。 | 利息 |
投資信託 | 金融商品の詰め合わせのようなもの。専門家が銘柄を選び、運用する方法。 | 分配金 |
不動産投資 | 収益物件を購入して入居者を募集し、家賃収入を得る方法。 | 家賃収入 |
株式投資 | 企業の株式を購入して企業の株主になる方法。 | 配当金・株主優待 |
各投資方法では、上記に記載した得られるリターンのほかにも売却によって利益を得られる場合があります。たとえば、2,000万円の不動産を2,500万円で売却し、売却差益を得るといった方法です。
それぞれの特徴は以下の記事で解説しているので、興味がある人はご覧ください。
【ホームズ】債券投資って何? 投資信託や株式との違い・債券価格と金利の関係とは?
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner228/
【ホームズ】投資信託のメリット・デメリット~不動産投資と比較してみよう~
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner195/
【ホームズ】不動産投資と株式投資の違いを徹底比較! 利回り・リスク・流動性など
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner090/
【ホームズ】初心者必見! 不動産投資の基礎や始め方
https://toushi.homes.co.jp/first_step/
【ホームズ】初心者におすすめの投資9種類|少額で始められる方法
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner232/
投資のリスク・リターンとは?
投資を始める際、リスクとリターンについて理解を深めておくことが大切です。投資には、運用方法によって、おおむね以下3つのリスク・リターンに分けられます。
投資の例 | |
ローリスク・ローリターン | 国内債券 |
ミドルリスク・ミドルリターン | 投資信託・不動産投資 |
ハイリスク・ハイリターン | 株式投資 |
投資のリスクとは、リターンの振れ幅を意味します。リターンとは投資で得られる利益です。リターンが大きいほどリスクが高く、リターンが小さいほどリスクが低くなります。
リスクとリターンは比例するため、ローリスク・ハイリターンという投資方法はありません。
また、同じ投資方法でも投資対象によってリスク・リターンが異なるため注意が必要です。たとえば、債券投資といっても日本が発行する国債はローリスク・ローリターンといわれていますが、企業が発行する社債や発行元が海外の債券のなかにはリスクが高いものもあります。
投資初心者におすすめの運用方法
投資初心者には、少額から始められる投資方法がおすすめです。ここでは、積立投資について解説します。
積立投資とは?
積立投資とは、毎月1万円、毎月50株など一定額または一定量を購入する投資方法です。
投資と聞くと、大金が必要なイメージを持っている人もいるでしょう。
しかし、近年は500円からといった少額で始められる金融商品がたくさんあります。百聞は一見に如かずといわれるように、投資について理解を深めるために少額から始めてみるのも手です。
以下の記事では積立投資について詳しく解説しているので、興味がある人はこちらもご覧ください。
【ホームズ】【積立投資のメリットと注意点】効果的に運用するポイントとは?
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner206/
【節税と資産運用の両立】iDeCo(イデコ)・つみたてNISA(ニーサ)とは?
長期的に資金を準備したい人には、iDeCo(イデコ)やつみたてNISA(ニーサ)を利用した積立投資も有力な選択肢です。
iDeCo(イデコ)とは、老後のための私的年金制度で、正式名称は個人型確定拠出年金です。私的年金制度なので、長期的に老後の資金準備をしたい人向けになります。
つみたてNISA(ニーサ)とは、長期の分散投資を支援するための小額投資非課税制度です。こちらは老後だけではなく、子どもの養育費やマイホームの購入資金など中長期で資金を準備したい人にも有力な選択肢です。
iDeCoやつみたてNISAは、資産運用をしながら税制優遇を受けられます。
投資で得た利益は、通常20.315%の税金がかかります。しかし、iDeCoやつみたてNISAを利用した場合、利益に対する税金はかかりません。
iDeCoやつみたてNISAにはほかにも複数のメリットがあるので、詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
【ホームズ】iDeCo(イデコ)とは? メリット・デメリットやおすすめの運用方法
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner181/
【ホームズ】NISA(ニーサ)とつみたてNISA(ニーサ)の違いを分かりやすく解説
https://toushi.homes.co.jp/column/lifull-homes-investment/beginner196/
投資を始めるまでの流れ
ここでは、実際に投資を始めるためにはどうしたらいいのか、投資を始めるまでの流れを投資方法別に解説します。
債券・株式・投資信託
債券・株式・投資信託は証券会社を通して購入できます。投資を始めるまでの流れは以下のtoo
りです。
STEP1:証券口座を開設する(証券会社の窓口またはネット証券の公式サイト)
STEP2:口座に金融商品の購入資金を入金する
STEP3:銘柄を選び、購入する
STEP4:適切なタイミングで売却する
最近ではネット証券が多数あるため、インターネットで簡単に口座を開設できます。ネット証券で購入する場合、各銘柄のページには過去の運用成績や企業の業績など詳細が公開されているので、よく確認したうえで購入しましょう。
保有している金融資産の価値が購入時よりも上がった場合、売却して売却差益を狙うことも手段の一つです。
不動産投資
不動産投資の場合、証券会社ではなく不動産会社を通して収益物件を購入します。不動産投資を始めるまでの流れは以下のとおりです。
STEP1:物件の情報を集める
STEP2:不動産会社に問い合わせる
STEP3:内覧・現地確認
STEP4:資金計画を立てる
STEP5:不動産売買契約を締結する
STEP6:決済・引き渡し
不動産の購入は他の金融商品よりも高額になるため、ローンを利用するケースが一般的です。自己資金に不安がある人は、不動産会社に相談してみましょう。
また、不動産投資は初心者でも始められますが、失敗しないためには基本的な知識を身に付けておくことが大切です。各種セミナーやインターネット、書籍を利用して知識を深めておくことをおすすめします。
【ホームズ】資産運用を始めるため、不動産投資セミナー(勉強会)で賃貸経営を学ぶ
https://toushi.homes.co.jp/seminar/
【ホームズ】不動産投資ノウハウ
https://toushi.homes.co.jp/knowhow/
もう少し気軽に不動産投資に参加したいという人は、1万円から参加できる不動産クラウドファンディングもおすすめです。
LIFULL不動産クラウドファンディング | 小口投資の比較サイト
https://recrowdfunding.lifull.jp/
まとめ
投資とは、長期目線で国や企業に資金を提供することです。投資といっても多様な方法があるので、あなたに合った方法を見つけてみてくださいね。
この記事を読んで投資は怖い・危険といったイメージがなくなった人は、少額からでも始めてみてはいかがでしょうか。