「国際アート・カルチャー都市」として、文化による街づくりを大切にしている池袋。池袋駅には9つの路線があり、東京都心はもちろん、埼玉県・神奈川県方面へのアクセスも良好です。
東京都豊島区に位置する池袋ですが、豊島区は、過去に財政破綻の危機や人口減少が著しいとされる「消滅可能性都市」の指摘を受けたことがあるなど、意外な側面も持っています。
しかし、昨今は再開発事業によって大きな発展をとげていることをご存じでしょうか。ここでは、2022年以降に注目したい池袋の再開発地域や具体的な事業内容をご紹介します。
池袋(東京都・豊島区)の再開発情報【2022年版】
池袋は、東京都・豊島区に位置する地域です。池袋駅にはJR、東京メトロ、東武東上線など9つの路線が通っており、東京都心はもちろん、埼玉県、神奈川県方面へのアクセスも良好です。
池袋駅の周辺地域は、都市再生特別措置法に基づく「特定都市再生緊急整備地域」※に指定されています(2015年)。
※特定都市再生緊急整備地域:都市開発などを通じて、緊急かつ重点的に市街地の整備を推進するべき地域を「都市再生緊急整備地域」と呼びます。その中でも日本の国際競争力の強化を図るうえで、特に有効な地域として指定された地域が「特定都市再生緊急整備地域」です。
豊島区が消滅可能性都市の指摘を受けた2014年以降、複数の再開発事業が行われています。ここでは、その中でも2022年以降に注目したい以下3つの再開発地域をご紹介しましょう。
・東池袋1丁目地区
・東池袋4丁目2番街区
・南池袋2丁目C地区
東池袋1丁目地区
東池袋1丁目の中で再開発が行われる地域は、2020年にグランドオープンした「ハレザ池袋」から徒歩5分にある地域です。(東池袋1丁目45番~48番)
この周辺は、築30年以上など築年数が経っている建物が多く、広場や公園などの公共施設がありません。また、青空駐車場などの大規模低未利用地が存在している、歩道と車道が分離されていないといった課題があります。
再開発事業では、以下の整備が行われる予定です。
・道路
・建築物
・建築敷地
【東池袋1丁目・再開発事業の概要】
建築物の建築面積 | 約8,000m2 |
建築物の主要用途 | 事務所、文化施設、駐車場 |
建築敷地面積 | 約9,900m2 |
着工(予定) | 2022年度 |
完工(予定) | 2025年度 |
地区内には約2,000m2および約900m2の広場が整備される計画となっており、再開発が進めばハレザ池袋や池袋駅からの歩行者による回遊性が強化されます。
東池袋4丁目2番街区
東池袋4丁目2番街区は、東京メトロ「東池袋駅」4番出口からすぐの地域です。
こちらの地域は駅から近く利便性が高いものの、木造住宅が密集していて、災害時の危険度が高いことが課題でした。そこで、再開発事業によって防災性の向上を図りつつ、人々を街へ引き込む新たなシンボルが建設されています。
再開発によって建設された建物の名前は「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」です。
【東池袋4丁目2番街区・再開発の概要】
住所 | 東京都豊島区東池袋4丁目254番 |
建築敷地面積 | 約2,665m2 |
延床面積 | 約31,192m2 |
主要用途 | 住宅、店舗、事務所、子育て支援施設など |
着工 | 2019年2月 |
完工 | 2022年3月 |
東京メトロ有楽町線「東池袋」駅直結となっており、住戸総戸数は248戸です。こちらの物件は、2022年3月に完工しています。
南池袋2丁目C地区
南池袋2丁目C地区は、JR池袋駅の南東に位置する地域です。立地面においては東京メトロ有楽町線「東池袋駅」、副都心線「雑司が谷駅」、都電荒川線「雑司ヶ谷駅」に近く利便性の高い地域となっています。
しかし、他の地域と同様に一
安全で快適な街づくりや土地の有効活用を図るため、こちらの地域では住戸や店舗、子育て支援施設を有した2つの高層ビルが建築される予定です。
【南池袋2丁目C地区・再開発の概要】
北街区 | 南街区 | |
建築敷地面積 | 約8,800m2 | 約6,300m2 |
延床面積 | 約112,000m2 | 約75,400m2 |
階数 | 地下2階・地上52階 | 地下2階・地上47階 |
主要用途 | 住宅、店舗、事務所など | 住宅、店舗、子育て支援施設など |
着工(予定) | 2022年度 | |
完工(予定) | 2025年度 | |
住所 | 東京都豊島区南池袋2丁目 |
再開発で池袋はどう変わる?
ここまでは池袋の再開発事業について地域ごとにご紹介しました。ここからは、再開発で何が変わるのか具体的な事業内容をご紹介します。
アート・カルチャー都市を楽しめる施設の誕生
池袋は、「サンシャインシティ」や「東京芸術劇場」など文化的な活動を促進させる複数の施設があります。地域全体を巻き込んだ「文化による街づくり」は池袋の特徴の一つです。
再開発事業においても「国際アート・カルチャー都市」の形成を目指しており、文化・芸術などを楽しむための施設を充実させる計画です。
そのシンボルのような存在となっているのが、2020年に開業した「ハレザ池袋」。映画館、芸術文化劇場、ライブ劇場など8つの劇場空間を中心とした商業施設となっており、音楽や伝統芸能からVTuberのライブまで、幅広く対応可能です。
このような文化的な交流・体験ができる施設を通して、国内外から池袋を訪れる人の増加を期待できるでしょう。
新たな大学キャンパスも開校予定
東池袋4丁目には、東京国際大学・池袋国際キャンパスが2023年9月に開校予定です。同キャンパスにはグローバル教育機能を集約する予定で、開校後は多国籍な生徒がキャンパスライフを送る予定となっています。
新たなキャンパスが開校すれば、池袋周辺地域の学生による賃貸需要の増加が期待できるでしょう。
進化し続ける池袋に今後も注目!
今回ご紹介した通り、池袋は大きく生まれ変わっています。今後も継続的に再開発が行われるので、池袋周辺で収益物件を検討している方は有効的な選択肢の一つとなるかもしれません。
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