最近、これからは「人生100年」といわれております。現在の60歳定年(一部では65歳)の社会システムでは、残りの35年から40年どうやって過ごしていけばよいのでしょうか?
50歳の平均寿命となったのは、1946年のときです。それから、戦後復興から経済成長、高度経済成長に進んでいくたびに平均寿命は伸びていき、2017年の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳になっています。その間に定年の年齢は50歳、60歳と変化していき、現在も60歳定年が一般的に定着しています。定年退職後21年から27年、悠々自適の生活を送ることになりますが、仮に最後の5年から10年は、仕事ができない状況になっても、11年から22年間年金と貯蓄で残りの人生を過ごさなければなりません。
今の若者や産業労働人口者は、「人生100年」といわれているわけですから、さらに13年から19年、合計34年から46年も60歳に定年退職してから人生が残るわけですが、とても現在の年金制度では、カバーし切れないと思います。今後の年金も受給年齢が引き上げられる可能性があり、かつ受給金額も減少するかもしれないとすれば、ますます年金だけで老後の生活資金を全額まかなえ切れないのは明白です。全額は難しいということはすでにわかっていますが、必要金額の補助に過ぎない状態になってきています。
退職してそれからまだ40年ぐらいもあれば、人生2度目という感じです。そもそも60歳定年退職、それから80歳前後まで20年程度の退職後の生活を送ることが年金の根本的な考え方になっていますが、要するに現在の定年退職年齢・年金制度では、これからの人生設計では合わないことになります。ましてや労働人口が減少していくわけですから、どうやってこれからの年金資金を確保するのでしょうか?
本コラムの目的は、お金からの解放で絶対資産(IPA、IPV)を作ることです。つまり、自分年金の収入を生み出す純資産を作り増やすことですが、それを不動産投資で達成することを述べています。この不動産投資は、よく「不労所得」といわれていますが、とんでもないことです。一生懸命投資資金を作り、不動産投資を勉強し、自分の足で物件実査し、銀行員と交渉するなど、どこが「不労」なのでしょうか? 物件を購入してからも物件のチェック、テナントとのやり取り、資金の管理などなど、しっかりやることはあるのです。つまり、これはビジネス、事業ということです。この自分の事業があれば、60歳定年問題は問題ではなくなるのです。会社勤務が60歳で定年を迎え退職しても、自分の不動産投資事業がありますので、そのまま続けていけます。定年になっても自分のやることがあることは、とてもよいことです。何も人生100年など全く問題ないのです。
このように不動産投資は、収入を生み出すだけではなく、自分の事業としてやることはたくさんあることになります。日本だけでなく、海外を旅行しこれはと思ったところに、不動産投資することも考えられます。少子高齢化社会の日本の不動産だけを考えず、広く海外、特にアメリカ西海岸の不動産も検討していけば、単純にリスク分散だけでなく収入・資産価値・節税など幅広く活用できるのです。そのためにも、バランスのとれた健康な生活を送られんことを切望致します。どんなに優秀でも、健康でなくては何もできません。
本コラムにより、お金から解放され、余裕ある有意義な人生を送ることができれば、筆者望外の喜びでありますが、本当の願いは、ゆとりある生活が送ることができますと、周りが見えてきて他人への思いやりが出てきます。要するに「衣食足りて礼節を知る」ということです。そうしますと、自分がハッピーになり、他人も周りもハッピーになります。必ず成し遂げてください。