日本に住む人々にとって、数年前よりは身近になった海外不動産ですが、「ヨーロッパで不動産投資」というと、まだピンと来ない方が多いかもしれません。
日本人によく売れる海外不動産といえば、数年前は東南アジア、今はアメリカという印象です。ヨーロッパだと、投資商品チックなイギリスの学生寮や介護施設、一部業者が取り扱うドイツの収益物件以外に、ほとんど知られていないと思います。
ヨーロッパは、G7に入るような大国から、都市国家レベルの小国まで、54もの国がひしめく、多様な世界。歴史も古く、言語や法制度、建築や住まいの文化、経済発展度も国や地域によって様々。
ヨーロッパには、経済リーダー的存在のドイツや、Brexitに揺れる(ある意味投資チャンス満載の)英国、ヨーロッパ各地から富裕層や観光客が集まる地中海リゾート、経済的理由で安く買えるギリシャやトルコ、不滅なブランド価値を誇るパリ、ロンドン、ミラノ、バルセロナなど人気都市、地味だけど堅実なオーストリアやオランダ、新興国的側面を残した旧東欧圏の国々、良質なのに割安感が目立つバルト三国など、異形の大国ロシアなど、不動産視点でみても多様なチャンスに溢れています。
私の視点からみて、ヨーロッパ不動産の魅力は、
「街が素敵、建物が素敵…不動産持ってるだけで満足できる要素が大きい」
「資産価値が安定…石やレンガづくりの建物を何百年も大事にメンテして住む文化で、新築あまり建てないから、築年が古くなっても資産価値が下がらない」
「古い建物の再生、街並みとの調和、洗練されたデザイン…成熟社会になった日本にとって、先輩=ヨーロッパから学ぶべき点が多い」
(画像)ヨーロッパ物件の数々…イタリア、エストニア、ドイツ、スペインで撮影
海外不動産はアメリカと東南アジアだけじゃない、ヨーロッパにも目を向けて欲しいとの一年で、これから計12回、とことんヨーロッパにこだわった連載記事を書き続けます。
ヨーロッパ不動産の状況を知るには、「(株)国際不動産エージェント」の「ヨーロッパ各国不動産ページ」をオススメします。私がほぼ毎月現地に行って足で稼いだ不動産情報が満載、ヨーロッパだけで12ヶ国の情報が集まります。随時更新。
URL → http://www.ipag.jp
次回は「Brexitで話題満載の英国」から不動産記事をお届けします。お楽しみに。