鈴木 学の不動産投資コラム

シリーズ連載: ヨーロッパの不動産事情

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

首都一等地でも安く買える穴場・バルト三国

Location! Location!が基本の不動産投資。「立地」と「購入タイミング」さえ間違えなければ、長い目でみて失敗のリスクが低いのが不動産の良さ。特に「首都の中心地近くで便利な場所」は実需も投資需要も旺盛なので、割安な時期に買えれば安全確実に資産を殖やしてくれます。

私は一昨年より、ヨーロッパで「首都好立地ハンター」をやっていますが、英仏独など主要国はもちろん、オランダもオーストリアも北欧も、もと東欧圏のチェコやポーランド等さえも、かなり値段が上がってきており、「2015年あたりに仕込んでおきたかったなあ…」と後悔することが多い。

そんななか、私が目をつけたのは「旧ソ連の構成国」。不動産マーケット的に出遅れ感があって、また西欧・中欧に比べて英語が通じにくくて海外投資家の参入が少ない等々の理由で、首都好立地でも安値で放置されているケースが少なくないのです。

ロシア本国、ウズベキスタンに始まり、エストニア、ラトビア、ジョージア‥と、旧ソ連圏諸国に出張を重ねるなかで、「カントリーリスクが少ない割に安い投資向きの国」として浮上してきたのが「バルト三国」。

エストニア、ラトビア、リトアニア…バルト海とロシアに挟まれた3つの小国は、ソ連邦崩壊した1991年以来、他に先駆けて「脱露入欧」を目指して努力してきた国。今では三国とも揃って、「EC加盟国」「シェンゲン協定加盟国」「通貨ユーロ採用国」になり、名実ともに欧州の一員になりました。

バルト三国は旧ソ連構成国のなかで最も所得が高く、ロシア本国を上回る水準です。中欧の経済優等生と呼ばれるチェコやポーランド等とも同等で、かつ平均給与が各国とも年率7~8%で上がっています。それでも欧州の先進国ドイツやイギリスとの間には経済格差があるため、これまでは知的労働力の流出がみられましたが、その差は年々縮まってきています。

で、面白いのは、ほぼ同じ所得水準であっても、チェコやポーランドの首都に比べて、バルト三国首都の不動産価格は㎡単価にして半額程度なのです。

これは、都市規模の差なのかもしれません。バルト三国の総人口は、エストニア130万人、ラトビア190万人、リトアニア290万人と少なく、それぞれの首都も人口45~65万人と、日本でいう金沢市や静岡市相当なので地下鉄はなく、路面電車とバスが交通手段です。対してチェコの首都プラハ、ポーランドの首都ワルシャワは共に100万人を超え地下鉄も数路線走っています。

とはいいつも、同じヨーロッパで行き来も自由で、給与水準や家賃支払能力がほぼ同等なのに不動産価格が半額という状態は、投資家からみて「安値拾い、上値狙いのチャンス」に見えます。また不動産価格サイクルからみても、バルト三国は2008年ユーロ危機後に暴落した後の回復過程で、まだそれほど価格上がっていないし、首都中心地でも賃貸利回りはグロス5%程度出て、欧州の多くの国が3%前後なのに比べると高い、という面も魅力的です。

物件販売事例

・エストニアの首都タリン、都心至近の高級住宅地の新築レジデンス、㎡単価2400ユーロ⇒坪単価97万円、60㎡強の部屋が15万ユーロ(1830万円)前後。

・ラトビアの首都リガ、都心距離8㎞の近郊で商業施設が便利な場所の築浅レジデンス、㎡単価1250ユーロ⇒坪単価50万円。40平米の部屋が5万ユーロ(610万円)前後。

いずれも私が実際に見て良いと思った物件で、今ならこの価格で買えるのですから狙う価値は十分だと思います。

【このコラムの著者】

鈴木 学

アジア太平洋大家の会 会長
1968年千葉県生まれ。一橋大学社会学部卒業。
卒業後、ITエンジニア・マネジャーとして、日本、豪州、中国、米国、インドの5ヶ国で勤務経験あり。海外在住経験は8年間。 2002年、豪州シドニーで不動産を買い賃貸に出し、日本から遠隔管理して自信をつけたことを皮切りに、現在では、日本、オーストラリア、米国、タイ、英国、ドイツに、計21室を所有・経営するグローバル大家。

他のコラム著者も見てみる

不動産投資家によっても違いは様々。
LIFULL HOME'Sが厳選した不動産投資家や専門家のコラムから色々な不動産投資スタイルを吸収してライバルに差をつけよう!

藤田 博司

シリーズ連載: 不動産投資家が次に着目している民泊投資とは

最新コラム: 【民泊投資】民泊のメリット・デメリット

樗木 裕伸

シリーズ連載: 不動産投資を始める人のノウハウ

最新コラム: 不動産投資ローンと住宅ローンの違いと5つの金融機関の特徴

逆瀬川 勇造

シリーズ連載: 不動産投資を始める人のノウハウ

最新コラム: 不動産投資は常に融資との戦い?ローンの基礎知識や流れを解説

風戸 裕樹

シリーズ連載: 初心者のための東南アジア投資ガイド

最新コラム: 第2章 日本の不動産市場と海外投資(3)

金井 規雄

シリーズ連載: アメリカ・ロサンゼルスで不動産投資 7年で1億円

最新コラム: あとがき

橋本 秋人

シリーズ連載: 実践派コンサルタントが見たFP的不動産投資事情

最新コラム: 不動産投資家の最強のライバルは?①

LIFULL HOME'S PRESS

シリーズ連載: HOME'S PRESS編集部

最新コラム: 新たに始まる「住宅ストック循環支援事業」は特色のある制度に

田中 圭介

シリーズ連載: ASEAN地域の海外不動産投資の現状

最新コラム: No.39  フィリピン不動産マーケットに出現した中国人投資家の存在

佐藤 益弘

シリーズ連載: 不動産投資を始める前に知っておきたいこと・始めた後に確認したいこと

最新コラム: 必須の統計データ、最新の「住宅・土地統計調査」(住宅数概数集計)を見る

菅井 敏之

シリーズ連載: 誰も教えてくれなかった「銀行」~その傾向と対策~

最新コラム: 【第四回】必ず行っておきたい、銀行との「コミュニケーション」

LIFULL HOME'S不動産投資フェア

シリーズ連載: 2018/9/15+16 投資EXPO出展企業インタビュー

各出展企業インタビュー記事はこちら

LIFULL HOME'S マーケティング部 データ編集担当

シリーズ連載: ユーザーの本音から探る不動産投資

最新コラム: 将来性を秘めた街 『都心』エリア

石渡 浩

シリーズ連載: 不動産投資に有益な融資を受けるための知識

最新コラム: 第4回 税引後キャッシュフロー偏重の盲点 銀行は決算書のここを見る(後編)

北野 琴奈

シリーズ連載: 今後はどうする?不動産投資と資産形成・運用の考え方

最新コラム: J-REITの運用報告会は、参加者の質問も興味深い

猪俣 淳

シリーズ連載: 猪俣淳の「不動産投資の正体」

最新コラム: 区分マンション建替え2つの成功条件

右手 康登

シリーズ連載: CPM®流「相続・不動産経営 実践術」 右手 康登のコンサル「みぎからひだりへ」

最新コラム: 島国の中での常識 VS グローバルスタンダードを知ることの重要性

末永 照雄

シリーズ連載: 失敗しない不動産投資の法則

最新コラム: 米国不動産投資(2) ― サンディエゴ編

寺尾 恵介

シリーズ連載: 悩める投資家への「目からウロコが落ちる」アドバイス 誌上チャレンジ面談

最新コラム: 25.老後2千万円問題と不動産投資

伊藤 英昭

シリーズ連載: 伊東英昭氏の不動産投資コラム

最新コラム: vol.13 マンションと高級車

不動産投資・収益物件を検索するなら【LIFULL HOME'S 不動産投資】賃貸経営[マンション経営・アパート経営]をお考えなら、まずは掲載中の投資物件[投資用マンション・売りアパート・一棟売りマンション]を地域や価格帯、会社で検索して、価格や想定利回りで絞り込み!気になる投資物件を見つけたら物件の周辺情報を調べたり、収益シミュレーションを使って実際の運用をイメージ出来ます。不動産会社へはメールか電話でお問い合わせ・相談が可能です(無料)。不動産投資による資産運用をお考えなら【LIFULL HOME'S 不動産投資】

ページトップへ

情報セキュリティマネジメントシステム国際規格

株式会社LIFULLは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格「ISO/IEC 27001」および国内規格「JIS Q 27001」の認証を取得しています。