逆瀬川 勇造の不動産投資コラム

シリーズ連載: 不動産投資を始める人のノウハウ

LIFULL HOME'S 不動産投資コラム

不動産投資に関連する資格5つをご紹介!役立つ情報の取得方法とは?

不動産に関連する資格として、宅地建物取引士やマンション管理士などがあるが、これらの資格は不動産投資に取り組むにあたって役立つのだろうか?

本記事では、不動産投資に取り組むにあたって不動産関連資格を取得することのメリット、5つの不動産関連資格の概要や役立てる方法、不動産投資に役立つ情報の取得方法についてお伝えする。

■不動産投資に資格は必要?

不動産投資に取り組むにあたり、資格を取得することに必要はあるのだろうか?

結論から先に述べてしまうと、不動産投資を始めるにあたり、「○○の資格を取得しなければならない」という決まりは存在しない。
しかし、資格を取得するメリットはいくつか考えられる。

・資格取得のメリット

では、不動産投資に取り組む前に何らかの関連する資格を取得することには、どのようなメリットが考えられるのだろうか?

メリットとして挙げられるのは、その分野の知識を体系的に得られるという点だ。

例えば、宅建士であれば民法や宅建業法、建築基準法といった法律の知識を得ることができる。
また、FP技能士であれば不動産に関する資金運用の知識を得ることができるし、税金等も勉強するため役に立つ面もあるだろう。

また、資格を得るために勉強することで不動産投資に対する情熱を保てるという点もメリットといえる。
不動産投資では物件取得のための調査に時間を要し、仮にローンが通らないのであれば、自己資金を貯めたりするなど長期間の準備が必要になることも考えられる。

■不動産投資に関連する5つの資格

ところで、不動産投資に関連する資格にはどのようなものがあるのだろうか。ここでは、以下の5つについてご紹介する。
それぞれについて、どんな資格か、どんな時に不動産投資に役立つ可能性があるか、詳しく見ていこう。

1.宅地建物取引士

宅地建物取引士とは、不動産の売買を行う会社(宅地建物取引業)が事業を営む際、一定数事務所に配置しなければならない資格者のことだ。

また、宅地建物取引会社が取引や仲介する際には、宅地建物取引士から売主や買主に対して「重要事項の説明」等をする必要がある。

宅地建物取引士を取得して自分で宅建会社を開設すると、仲介手数料を支払わずに物件を取得することも可能だ。これにより、取得時の経費を抑えることもできるだろう。

一方で、宅地建物取引士は取引のプロとして取り扱われ、宅建業者が自ら売主として売却する場合には「瑕疵担保責任について民法の原則より買主に不利となる特約は無効」といった制限が設けられる点に注意が必要だ。

2.不動産鑑定士

不動産鑑定士は「不動産の鑑定評価に関する法律」に基づき不動産の鑑定評価を行う国家資格者のことで、不動産取引の指標となる公示価格の鑑定を行うのも不動産鑑定士だ。

不動産の経済的価値を算出するプロと言えるが、不動産の価格は買主と売主の希望によって決まるものであるため、必ずしも鑑定評価額と売買価格が近くなるわけではない。

勉強する内容については会計学や経済学が含まれ、取得知識の範囲が広いため資格取得としてはやや難度の高い資格だといえる。

3.マンション管理士

マンション管理士は2000年に制定された「マンションの管理の適正化推進に関する法律」によって創設された資格で、管理組合や区分所有者に対してアドバイスや指導を行う。

特に区分マンションを所有して不動産投資に取り組む場合には、管理組合に関する知識を得られるため役に立つだろう。

4.ファイナンシャルプランニング技能士(FP技能士)

ファイナンシャルプランニング技能士は、個人や法人の資産運用や人生設計(ライフプランニング)を行うための資格だ。

不動産に関する相続や税金、資産運用について勉強する分野もあるため、そうした部分では役に立つものもあるだろう。

5.ホームインスペクター

ホームインスペクターは、2009年よりNPO法人日本ホームインスペクターズ協会が住宅診断士の資格試験を実施し、合格者をホームインスペクターとして認定している制度だ。

資格者は第三者の立場で住宅の劣化状況や欠損の有無、改修が必要な場合はそのおおよその費用などのアドバイスを行う。

不動産投資においては、建物修繕の必要経費が算出できるので、物件取得時の指値交渉などが有利になる可能性がある。

■不動産投資の情報を入手するための行動

不動産に関連する資格については、その知識を得るにあたって一部役立つことがあるものの、必ずしも不動産投資に必要なわけではない。

ここでは、資格取得以外の不動産投資の情報を入手するために行いたいことについてお伝えする。

・まずはインターネットで情報を得よう

物件情報等については、まずはインターネットで情報を得るとよいだろう。
インターネットで検索し、気になった物件については、その情報を提供している不動産会社に連絡をして詳細情報を受け取ったり、実際に見学したりすることをおすすめする。
不動産会社はインターネットに物件情報を掲載していない場合もあり、そのような物件情報は面識のある顧客にだけ紹介をするのが一般的だからだ。

そのため、「インターネットで情報を検索し、不動産会社の担当者に会う」という作業を繰り返す中で、その不動産会社の担当者とつながっておき、情報をもらえるようにしておくのも大事なことだ。

・不動産会社が開催する無料セミナーなどに参加する方法もある

また、不動産会社が開催する無料セミナーなども気になるものがあれば参加してみよう。

資格の勉強よりもピンポイントで不動産投資に関する知識や情報を得られる可能性が高く、またここでも不動産会社の担当者とつながるチャンスがある。

■まとめ

不動産投資にはさまざまな知識や経験が必要となるが、資格の取得を通して得られるメリットもあるため、どのような成果を目標にするかを見極めたうえで資格取得を検討するとよいだろう。
また、実際に不動産投資に取り組む際にはインターネットを活用した情報取得や無料セミナー等で知識を取り入れることもおすすめしたい。
そのような無料セミナー等で出会った不動産会社の担当者からも不動産投資全般に関することや、物件そのものに関する情報を得られるだろう。

【このコラムの著者】

逆瀬川 勇造

■保有資格
宅地建物取引士
2級FP技能士(AFP)

■主なキャリア
地方銀行にてリテール業務に従事後、不動産部門のある注文住宅会社にて新築住宅、不動産売買業務に携わる。
金融知識を活かした住宅ローン提案、綿密なヒアリングからのライフプランニング、
税金や相続のアドバイスから税理士への橋渡しなど、新築住宅、不動産売買にまつわる金銭問題の解決を得意とする。

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